ミリオネア道


整理整頓ができないとよく家族に怒られる。

そういえば小学校に通知簿の備考欄に何度も「整理整頓ができるように」と書かれた記憶があるので筋金入りである。一度読んだ本は手放せなくなるので、何十年も前に買った雑誌が出てきたりする…

昨日、バザーに出品する本を選んでいたら、やっぱり何年も前の雑誌が出てきた。
「KANSAI1週間2005.5月1日No.155」(講談社)である。
表紙はプッチモニ。元気一杯の辻ちゃん加護ちゃんに芸能界の諸行無常を感じる…

この雑誌を残そうと思ったのは何か訳があるはずだと思って暫し再読。

ようやく思い出したのは若くしてミリオネアになった成功者に取材するという記事である。
タイトルは「今から目指せる 20代 プチ富豪への道」である。
毎回、各界の若き成功者を取り上げ、成功の秘訣を学ぶという企画である。

取り上げられているのはカリスマネイリストの松下美智子さん。
27歳で自分のネイルサロンを持つことを「決めて」から、全米美容業界4大大会をはじめ海外で数々のビッグタイトルを受賞し、現在はネイルサロンの他にネイリスト養成の専門学校を経営されているという。
松下氏は2年間かけて2、3時間の睡眠時間でトレーニングに打ち込み、ひたすら技術を磨いていたというからその意思の強さは半端ではない。
私達は人の成功をうらやむことはあってもその人が成功に至るまでの努力や苦労には目が届かない。そして努力も苦労も無しに美味しい結果だけ求めようとしてしまう。
眼に見える成功というのは氷山の海面から上の部分のようなものである。眼につかないところに本人の努力や苦労が隠れている。

松下氏の成功のポイントは次の3点。

大好きな仕事をすることで、情熱が溢れるようになる
夢を実現する日付を決めてそこからやるべきことを逆算する
やりたいと思ったことをすぐ実行に移す


中途半端な道徳心があると、お金を儲けること自体が悪いというような考えに陥ってしまうことがある。
自分の目標を見つけ、それを実現するために努力するというのは素晴らしいことだと思う。
自分の提供するサービスや品物が人々を幸せにし、自分も幸せになれたらとても素敵なことである。

学校では習わないことにひとつに<目標実現力>とでもいうべきものがある。
これは成功者の体験や自分の試行錯誤から学ぶしかない。
松下氏の成功された3つの条件は覚えておいて損はないだろう。

ところでお釈迦さまの逸話の中にこんなのがある。
或る日、お釈迦さまが大金持ちと道で出会って、説法したらそのお金持ちは家に帰ることなくそのまま出家してしまったという。

家族も、財産も捨ててその場で決心して出家するというのはすごいことである。
大金持ちならなおさらのことだろう。今の日本ではミリオネアになったらそれで万々歳という感じだがミリオネアの先にまだ別の道があるというのも覚えておいて損はないだろう。