至福のタオル

 今日は車で30分程離れた海辺の古刹にお邪魔して御住職にいろいろとお話を伺う機会があった。

 この地域は遺体を埋めるお墓とお参りする石塔が別々にある地域である。これを両墓制というそうである。
 海岸に面した広い墓域には大小の石を積んだ埋め墓が100基以上立ち並んでいる場所があった。手作りの墓所が海岸から吹きつける強い潮風にさらされているのは不思議な光景だった。いろんなお寺、いろんなお墓を見ることはとても勉強になるものである。

 本山に居た頃、お勤めや作務の疲れでぐったりした時によくやったのが温めたタオルを身体に当てることである。湯沸かし器のお湯でタオルを温めて、腰、首筋、丹田などに当てるととてもすっきりした記憶がある。特に寒い季節にはとても気持ちよかった。

 最近、パソコンを使った後、首筋が重い感じがするので久しぶりに温めたタオルを首に当てたらかなりすっきりした。

 本山に居た頃はお湯でタオルを絞っていたが、自宅なら電子レンジという便利なものがある。濡らしたタオルをレンジで暖めて、まぶたの上、首筋、腰、丹田などの当てるとまことに具合が良い。特にパソコンを使った仕事に合間に首筋や眼に当てるとまことに具合が良い。
 但し、濡れたタオルを電子レンジにかけるとすぐに激熱になるので要注意である。

 首筋より少し上の後頭部には延髄があり、自律神経の中枢部分であると共に、生命維持機能を司っているので、ここを暖めて刺激するのは多分良い効果をもたらすのだと思う。

 寒い日の温かいタオル…これからの季節は手放せなくなりそうである。