秋の団体参拝

本日は秋の団体参拝である。

全体の行程は

松尾寺(西国観音霊場29番札所)
竹生島宝厳寺(西国観音霊場30番札所)
→多田寺(小浜にある真言宗の古刹。日本三大薬師に数えられる)

参加者は檀家さんと信者さん合わせて総勢42名である。

団体参拝は天気に大きく左右されるが本日は冷房が必要なほどの好天。

松尾寺では山主自ら新築したばかりの宝物殿を案内して頂き、本堂では普段入れない内陣に入れて頂いてご開帳中の御本尊を拝観させて頂けたので一同感激!


竹生島を訪れるのは初めてだったが、神仏習合の形態をとる珍しいお寺だった。
音霊場としてだけでなく弁才天を祭るお寺としても有名である。
穏やかな琵琶湖の風情はとても綺麗だったが、気になったのは島の樹林のかなりの部分が枯死していたことである。
川鵜という鳥が異常に繁殖して、その排泄物などによって樹木が生育できなくなっているとのこと。困った問題である。

小浜の多田寺も始めての拝観だったが、非常に由緒あるお寺とのこと。
通常、薬師如来は薬壷を持っているのだが、このお寺のご本尊は薬壷を持たない立像で、近年まで60年に一回しか御開帳していなかったそうである。
非常に立派な本堂だったが檀家さんが28軒しかないのでとにかく維持が大変とのこと。
ウチも兼務している3軒のお寺を合わせても100軒ほどなので身につまされるお話しだった…


今回は総代のU氏が奮闘努力してくれたことが団体参拝成功の一番の原因だった。
旅行に参加して盛り上げて下さる方も大切だが、眼に見えないところで力を尽くしてくれる檀家さんの存在は有り難い。

U氏をはじめ参加して頂いた皆さんに感謝である。合掌