山寺の山歩き

【お知らせ】

山寺のHP更新致しました。
宜しければ御笑覧下さいませ

http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/

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山寺の境内の後背地はかなり広い面積で山が連なっているのだが、急に住職が山歩きに行くと言い出した。心配なので(仕方なく)義弟と私がお供することにした。

地下足袋を履いて頭に汚い野球帽をかぶった住職はするすると急な斜面を登って行く。後期高齢者のわりにはなかなか達者である。
山に入って早々に木の幹に熊の爪跡を発見。
念のため用意した鈴を慌ててつけた。(結局山で出会ったのは雉とリスだけだった)

昔は松が沢山生えていたのだが、マツクイムシにやられて殆んど残っていない。
4年ほど前に住職と少しだけ山に入った時は立ち枯れの松が随分あったが、松は腐食が早いので土に還ったものが多い。それでもあちこちに枯れた松が無残な姿をさらしていた。


いよいよ引き返すことになってから住職が「…こんな景色は初めて見た、ここはいったいどこだろう…」みたいなこことを言い出した。このあたりは四十九谷とか九十九谷という言葉があるくらい谷が沢山あって、地形が入り組んでいるのである。

それほど標高が高くないので、遭難することはないが、かなりブルーな気分になった。後で聞いたら、本格的な山歩きは10年ぶりだという。迷うはずである…
結局、予定の時間を大幅に過ぎてようやく山から下りる道が見つかった。

朝に出発して、山寺に帰ったのは3時前だった。
妻も妹も昼食を食べずに待っていてくれた。遅いのでかなり心配だったらしい。

お土産は山紫陽花が一枝。
季節外れの挿し木で根付くと良いのだが。