動物に癒される

   
   【YOUTUBE漂流記】

 毎年この時期は朝夕に鹿の鳴き声を聞く。
 鋭く長い鳴き声を耳にすると胸が一杯になる。
 懸命に生きている野生の動物の姿に人間の近寄りがたい純粋さ、崇高さを感じることがある。

 私が小学生の頃、住職が傷ついたフクロウの子供を拾ってきたことがある。
 大きな鳥かごに入れられたフクロウの餌は生魚の切り身や牛乳だった。
 割り箸で魚の切り身を与えたり、牛乳を小さなスポイトに入れて差し出すとガツガツと貪るように飲み込んだことを鮮明に覚えている。

 そのフクロウの眼の鋭さは今でも忘れることができない。人間に懐(なつ)くというような気配は微塵もなかったように記憶している。


 一方、ペットなど身近な動物というのは人間を癒してくれる特別な力があるのではないかという気がする。

 暫く前に妻と復活書房という中古書店に行った。
 妻が今市子さんの「文鳥様と私」(あおば出版)という漫画を買った。

 妻は無類の動物好きである。
 私も生き物全般は嫌いではないと思っているが、妻が山寺で飼っている2匹の駄犬に見せる熱心で手厚い世話を見ていると、私など足元にも寄れない情熱を感じる。

 「文鳥様と私」からは作者の愛鳥への並々ならぬ思いが伝わってくる。文鳥に癒されているという感覚がじんじん伝わってくる。

 そして、さすが漫画家というべきか、鳥達の生態を実に要点を捉えて、漫画として描写しているように思う。
ただ可愛く、面白いペットというだけでなく、醜悪だったり、理解不能だったり、汚かったり、残酷だったり、愚かだったりするペットの生態がきちんと描かれているように感じる。

 最近、Youtubeを見ていて幾つか面白い映像を見つけた。

 ひとつはカナリアが自作の?メロディを歌うという映像。

 カナリアの歌を録音しようとしたらメロディとしか思えない鳴き方をしたので、それを録音し編曲した映像だという。カナリアの声自体には全く修正を加えていないそうである。
             【 "Pico Chan Chan Chan" Song by Canary PICO 】                                         http://jp.youtube.com/watch?v=krKcGTntKVQ

 もうひとつは猫が懸命に缶ビールの紙ケースにスライディングするという映像で、結構楽しめる。
            【特訓するねこ。】http://jp.youtube.com/watch?v=hPzNl6NKAG0

 山寺のもみじまつりも折り返し地点を越え、私もそろそろ疲れが出てきた…
 動物達の楽しい映像はそんな私の疲れを癒してくれる。