遠くて近い関係 

                    【お知らせ】
              山寺のHP更新致しました。
            宜しければ御笑覧下さいませ
            http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/

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 山寺のHPは妻が制作している。
 HPは妻が、ブログは私という役割分担になっている。

 今回更新したトップページの写真は山寺で飼っている2匹の犬と境内の取り合わせである。妻の愛犬に対する気持が伝わってくる写真である。

 コーギー犬のオスであるバロンは檀家さんに頂いたものである。血統書付きの由緒正しい犬ではあるがかなりの駄犬である。
 猟犬系の雑種?のメスであるトモは迷い犬である。どうやら境内の向かいにある公園に捨てられたらしい。警察や保健所にもて手を尽くして捜したが、結局飼い主は見つからなかった。脚が長く、敏捷で頭が良い。

 トモが来てから、バロンは執拗にトモにアタックするのだが、バロンは極端に脚の短いコーギーで、トモはかなり長い脚の持ち主。 人間が見ても不釣合いであるが、バロンはトモに全く相手にされなかった。人間なら「私、アナタの好意は嬉しいですけど、これからもいいお友達でいませんこと?」くらいの気配りしてもよさそうなものだが、トモの態度は冷淡この上ない。

 バロンのアプローチを一切無視し続け、それでもしつこくバロンがアプローチすると厳しく吠えて一喝する。
 それどころかバロンが近寄っていくとバロンの方を見ることなく後ろ足でキックしたりする。
 バロンに一瞥もくれずに前を向いたまま蹴りを入れるのである。あんまりな態度である。

 トモがバロンを追い払ってゆうゆうと自分の寝ぐらに去っていくと、バロンは未練がましくその場に残ったトモの匂いを一生懸命嗅いだりする。そんな姿を見ていると悲しい男の性(さが)のようなものすら感じるのである。



 ところが動物の生理というべきかトモの身体に発情の印しが現れた。すると、明らかにトモの態度が変わったのである。
 トモが以前ほどバロンを拒絶しなくなったのである。
 それどころかバロンを迎え入れる姿勢させ見せはじめたのである。これが同じ体格の犬同士なら問題は無いのだが、二匹の脚の長さが極端に違うので、どうしても上手くいかないのである。

 必死でアプローチするバロンの姿は可笑しくも哀れである。
 後ろからしがみつこうとして駄目だと分かると、何を血迷ったか、相手の肩口や顔に目掛けて行為に及ぼうとするのである。

 昨日も早朝に住職が2匹を朝の散歩に連れていこうとすると、並んでつないであった2匹のリードが絡まって、2匹は首を並べてぐるぐる巻きになっていたそうである。一晩中努力して収拾が付かなくなったらしい。

 だが夜中に時々これまで聞いたことの無い2匹の鳴き声が聞こえることがありちょっと怖かったりする(笑)

 今後、この2匹の関係はどうなるのか…
 もし極端に脚の短いバロンと極端に脚の長いトモの間に子供が生まれたら一体どんな容姿になるのか?
 かなり興味をそそられる展開ではある。