言葉ひとつ
【お知らせ】
本日、山寺のHPを少しだけ更新致しました。
宜しければ御笑覧下さいませ
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/
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紅葉も盛りをむかえ、私の疲労もピークに…
朝起きたら、眼の周りが腫れぼったい。鏡を見たら日野日出志のホラー漫画みたいな感じになってたのであわてて電子レンジで蒸しタオルを作って眼を温めた。
この時期多い落し物はカメラのレンズカバーだが、本日テイッシュの塊だと思って拾い上げたら、ティッシュの中から入れ歯が出てきた!住職に「使ってみる?」と聞いたらかなり怒ってた…
11月は山門の脇の受付に座って拝観料を頂く係りをする。檀家7軒の山寺としては拝観料は大切な収入なのである。
山門をくぐって「拝観料200円」という看板を見たとたん血相を変えて怒る人が時々いるのである「この寺は金とるんか!がめつい寺やな」くらいの捨て台詞を伊って去っていく人もたまにいる。
そこまでいかなくても「昔はタダだった」とか「オタクのお寺はしっかりしてるわねえ」とかいろいろぐずぐずと言う人がいるのでお寺をお手伝いに来てくださっている方にはお願いしにくい仕事なのである。
というわけで私か妻が山門の受付に座っていることが多い…やっぱりお金を頂くというのは大変なことである。
私達は相手に言われたたった一言が5年でも10年でも心を離れないことがある。
お恥ずかしい話だが私は幼稚園の頃、バスで隣に座っていた女の子に言われたキツイ一言を未だに覚えている(笑)
因果応報という考え方に従えば、自分が相手に投げつけた一言が相手を苦しめたら、やはり同じだけの苦しみが自分に帰ってくる。
たった一言の言葉でも、その言葉が10年相手を苦しめたら、やはりそれに見合うだけの苦しみが自分に返ってくる。
そう考えると、私達はあまりにぞんざいに言葉というものを使っているのではないだろうか。
言葉で相手を傷つけても法律上の責任を問われることはまずない。というわけで言いたい放題の人達というのが随分多い。
自分が気に入らないとすぐに怒ったりする人が増えたように感じるが、長い目でみれば結局、損なのだということに気づいてもらいたいと思う。
その逆もまた在り得る。
Tさんというパティシエの方が居られる。
世界的なコンクールで優勝したとても優秀な方なのだが、この方の出発点は、小学生の頃、友達と一緒にマドレーヌを焼いたら、Tさんの母親がとても美味しいとよろこんで、誉めてくれたことにあるそうである。
プラスの言葉が相手の中にいつまでも残ったり、相手の人生を良い方向に決定付けることすらある。
因果応報という考えに従えばわずか一言でも相手の人生を大きく豊かにしたなら、それに見合う、良き結果が巡ってくることになる。
言葉ひとつで人を不幸にも、幸福にもすることができるし、その結果はまた自分に返ってくる。
幸せを願う人は多いが、幸せになるために言葉というものをどう使うかを知らない人が多い。
多くの方に言葉の大切さを知って頂き、幸せになってほしいと思う。