とりとめない話


遊びに来ていた中学生の甥っ子がインターネットで調べたいものがあるというので暫くパソコンを使わせたらいつの間にかインターネットに接続できなくなっていた。

どうやら甥っ子があちこちのサイトを覗いている間にウイルスを貰ったらしい。念のためウイルスを検索したら18個も出てきた!思いついてシステムの復元を試したら何とか復旧することができた。やれやれである…


今日は近くの国道で10匹ほどのサルの群れを見かけた。

どのサルも体が小さく子供かメスしかいないようだった。子供のサルが母親の背中にぴょんと飛び乗るしぐさがとても可愛かった。
暫くしてその近辺で2匹のサルが車に轢かれているのを見かけた。褐色の毛と血の塊になってしまった姿は無残だった。暫くすると屍骸は跡形もなく綺麗に片付けられていた。

お年寄りに聞くと、昔は人里で動物を見かけることは少なかったそうである。
それが今では家の周りで頻繁に動物を見かけるようになった。いつの間にか動物と人間がすぐ隣り合わせで暮らすようになってしまったのである。私の暮らす山寺でも毎晩のように鹿の鳴き声を聞く。

先日行われた霊場会の総会でやはり動物による被害がひとしきり話題になった。
やはりどのお寺も動物対策には頭を悩ませているようである。


先日、80代のお年寄りとお話していたら面白い話を伺った。

その方は、若い頃から山歩きが好きで、近隣の山は知り尽くしているはずだが、先日、山に登って、夕刻に下山しようとしたら道に迷ってしまったそうである。

 地元の方があまりに帰りが遅いのでいよいよ警察に連絡しようという時になってようやく下山できたそうである。
 日が暮れて周囲が暗くなると、知り尽くしているはずの山道で土地勘が全く無くなってしまったそうである。

 その話を伺って昔から「狐や狸に化かされる」というのは案外こうしたことを指すのかもしれないと思った。人間と動物が住み分けて暮らしているからこそ、不思議な出来事と動物を結びつけたのかもしれない。

 今のように動物が人間の隣人になってしまっては、却って動物の不思議な力というのは想像しにくい。