久々に怒った話

  

どうやら昨日のウイルスが尾を引いているらしく、再びインターネットに接続できなくなり、本日もシステムの復元を使ってようやくパソコンが回復した。やれやれ…

よくよく考えてみれば子供にパソコンを触らせるというのは危険きわまりないことであることに改めて気付いて愕然とした。
これからはパソコン教育も必要だと思って甥っ子に時々パソコンを触らせていたが、パソコンの中には檀家さんの個人情報も入っているのである。それが流出したり、消えてしまったらと考えるとぞっとした。今後は一切触らせないことに決めた。


実はここ数日、トラブル続きである。
運気には波があるが、今は真ッ逆さまに下降中なのかもしれない


本日は兼務しているお寺の護持会の年末総会に出席。
護持会というのは檀家さんの中から選ばれて輪番で境内の整備や掃除などなどをして下さっている頼りになる方々である。

昼過ぎに山寺に帰ってくると、予約のあった東京からの団体拝観の帰った後だった。
妻が当惑げに「団体の人が副住職に言われたといってご本尊を開帳してもらってたけど…」
と言うではないか…
本堂のご本尊は年に一回、節分に法要の間僅かに一時間ほど御開帳することになっている秘仏である。一体、なぜそんなことのなったのか…


添乗員氏の携帯に電話するとご本尊にお参りしたい旨許可を貰ったと主張する。
電話で予約を受けた時は感じの良い印象を受けたが、悪意はないらしい。
添乗員氏の頭の中では<ご本尊にお参りすることを認めた>=<御開帳してもらう>…となったらしい。
普通は「御本尊をお参りしたい」といって参拝者が来られてもせいぜい下陣(本堂の外側)から手を合わせて帰られるだけである。今回は特別に本堂の中に入ってもらうつもりはしていたが、御開帳などと言った覚えは全く無いのである。

誤解の余地が全くない訳ではないし、お寺には悪意を持って私達を騙しに来る悪徳業者もお寺に来るからそれに比べればまだましといえる。たまたま私が留守だったという条件も重なったが、やはり納得がいかない。

何より電話口から相手の反省や謝罪の気持が伝わってこなかったので、久しぶりにハラの底から怒鳴ったら電話を切られてしまった…おまけに突然、大声を出したので飼い犬がびっくりして鳴き始めた。

本心では半ば許してはいるのだが(笑)、やはり後々のこともあるのできっちり本社に抗議しておくことに決めている。

この団体拝観は東京の旅行会社が企画したものである。
若狭、丹後、京都などの古寺古仏を巡るなかなかいいツアーなのだが、単に珍しい仏様を観たいという気持が少し先行しているのだろう。

珍しい仏像を観るよりもっともっと大切なものがあることに気付いて貰いたいと思っている。