「重力戦線」観戦記

「MSIGLOO」の第2シリーズが開始された。

第1話をレンタルで見つけて早速観たのだが、いやいや面白い…熱いっス…

前シリーズは地球連邦とジオン公国の戦いをジオン側から描くという視点で作られた作品群だったが、今回は連邦側からの視点で描かれたガンダムワールドのサイドストーリーになる模様である。

30分に満たない短編ながら見ごたえは十分である。
モビルスーツとの戦いという虚構を丹念に、リアルに、描く作品世界は素晴らしい。3DCGで描かれるモビルスーツは美しく、18メートルの巨大なガンプラ?が実際に動いているようである。

過去の戦争映画、戦争漫画のエッセンスも巧みに取り込んでいる。今回は松本零志氏の戦記物や「プライベート・ライアン」を少し意識していたのかも…

「MSIGLOO」シリーズはある意味、ガンダムワールドをより大人の世界に向けて昇華した感のある作品群とも言える。基点となったファーストガンダムの世界にあった漫画性が映画性に置き換えられていく感覚はある意味爽快ですらある。

逆に言えば、こうした作品の基点となったファーストガンダムの世界がいかに魅力的だったかということである。

前シリーズ「MSIGLOO」では一年戦争の後半、ジオン公国が劣勢になった状況下で戦うジオンの技術将校の物語であり、本シリーズは一年戦争の序盤に、ジオン公国モビルスーツ<ザク>という新型兵器により圧倒的な攻勢下で地球に侵攻し、その劣勢の中で戦う連邦軍兵士の物語である。共通しているのは絶望的な状況下で男達がいかに戦うかというその一点であろう。観終わると、なんともいえない哀感のようなものを感じる点でも前シリーズと共通している。


今年も11月は本当に忙しくて、毎日のようにアクシデントや予想外のことがあったが、毎晩のようにファーストガンダムを1話ずつ見返して随分、気持が救われた気がする。

ガンダムワールドというのは私を引きつけてくれる何かがあるように感じる
第2話が今から待ち遠しい…

【参照】http://www.msigloo2.net/