永井豪「ダンテ神曲」の世界へ

突然、母がお風呂を一日おきにすると言い出した。

理由を聞くと薪が底を尽きつつあるのだという。
 この寒い山寺でお風呂に入れないというのはツライ…というわけで午後は薪作りである。
生木で作ったばかりの薪というのは作って半年くらいは乾燥させないといけない。従ってすぐに使える薪を作ろうと思ったら、枯れ木や枯れ竹で薪を作らないといけないことになる。
住職が竹やぶからチェンソーで枯れ竹を20本ほど切り出したので、私は電気ノコギリで細かくすることにした。
住職の使っている電気ノコギリというのが錆だらけで一体何十年前に作られたのか定かでない代物である。

直径20センチほどの錆びた鉄の丸歯が簡単な台の上に載っているだけである。
コンセントを差し込んでから、スイッチがどこにもないことに気がついた。

「???」

何気なく刃に触れると突然物凄い勢いでノコギリが回転を始めた!
軍手の指の部分がざっくり斬られたが、幸いにして無傷だった。危ない…危なすぎる代物である。亡くなった祖母もやはりこの電気ノコギリで指を切断しそうになり、指が不自然な形でくっ付いていたのを覚えている。

当分、この薪作りが続きそうである。雪が降り始めたら作業が大変になるのは明らかである。何とかせねば…


数日前に中古書店「復活書房」にて永井豪「ダンテ神曲」を買った。上下巻で210円は安いっ!

永井豪といえば「デビルマン」で知られるがその作者がダンテの「神曲」を漫画化したら面白くないはずが無い…とピンときた。面白い漫画のオーラが表紙から漂っているのである。

後書きを読むと永井氏は子供の頃子供向けに書かれた「神曲」を読み大きな影響を受けたという。日本語にはあまりいい訳語がないが<インスパイア>されたというべきだろう。

デビルマン」は氏の代表作であり、海外でも高く評価されているが、その原イメージの中に「神曲」があったというのは本書を読んで初めて知った。凄く心の躍る話しである。
もうちょっとこの話を書きたいのだがお風呂に入る時間になった…
とりあえず本日はここまで。