年賀状あれこれ

今年も大勢の方から年賀状を頂いた。

住職は一枚も年賀状を書かない。私もそれを真似て年賀状を書かないことしている…
今年はブログにいつもコメントを寄せて下さっている方からも年賀状を頂き有難い限りである。この場をお借りしてお礼を申し上げたい。


 心に残る年賀状というと何年か前に地方局でアナウンサーをしている友人がくれたものである。

 彼女が江戸時代の瓦版屋に扮して、ご主人と2ショットで写した写真が年賀状に載っていた。
 横にこんな台詞が書いてある。
 瓦版屋「号外!号外!新年ですよ!」
 ご主人「知ってまんがな!」

 なかなかユーモアのある年賀状で、これを超えるものはなかなか無いのでは…と思っていたら、今年、あるご家族からとても素敵な年賀状を頂いた。


 ご夫婦とまだ幼い子供さんの三人を写した写真が年賀状に印刷されていた。
 真っ青で雲ひとつない青空が年賀状の紙面一杯に広がっている。家族がいるのは公園か土手のようである。
 ジーンズ姿のご主人が大空に向けて小さな息子さんを抱えあげている。奥さんは少し離れた所で膝を抱えて座り、にこにこして見守っている。

 なんとも幸せそうな写真で、構図も表情も何もかもパーフェクトといっていい出来栄えに感じた。新年早々とても素敵な気持ちになった。

 年頭に年賀状を交換し、日頃お世話になっている方や旧交を温めるというのはとても良い習慣であると思う。

 外国には年賀状はないが、それに準ずるのがクリスマスカードだろう。

 柏木哲夫さんというお医者さんの本の中にクリスマスカードに関するジョークを見つけた。時期はずれかもしれないがご紹介する。

 柏木さんはこのジョークを牧師さんのお説教の中で聞いたそうである。お説教のテーマは“commitment”である。「神に委ねる、献身する、一人に絞る」という意味だそうである。


 一人の青年がカードの専門店を訪れ、店長に「ガールフレンドにクリスマスカードを送りたいのですがいいのがありますか」とたずねた。店長は「ええ、ちょうど今朝新しく入荷した素晴らしいカードがあります」と言って、青年に見せた。雪をかぶった山々を遠景に、もみの木に林が続いているカードでMerry Christmasという文字の下に「You are the only person I love so much(あなたは私が愛するただ一人の人です)」と書いてある。青年はとても気に入り、店長に言った。「五枚下さい」。


 【参考文献】
  「癒しのユーモア いのちの輝きを支えるケア」柏木哲夫(三輪書房)