日本と世界の間にあるもの

 中国政府がオバマ大統領に就任演説の一部を改変して報道していたとのこと。「信念と確固たる同盟をもってファシズム共産主義に勇敢に立ち向かった…」という一節の「共産主義」というタームを削除していたとか。

 こうした振る舞いを見ていつも思うのだが、いくら日本が公正に振舞っても、肝心の相手国に(意図的に)誤って伝えられたり、そもそも全く報道されない…という事態を日本人は殆ど想定していないのではないかということである。


 <自分がやらないことは相手もやらない>というのは極めて日本的な思い込みである。

 世界の環境や政治や経済が一体、どのように動いているのか、私たちは本当に何も知らないのではないかと思うことがある。


 世界は一体どこに向かっているのだろうか?と時々考える。


 ネットのニュースを見ていたら岩礁の上に立つ古い灯台の写真があった。何の変哲も無い灯台の脇に小さな格納庫のようなものが付属している。
それはロシアの北極海にある老朽化した灯台だった。驚くべきことに灯台に付属しているのは原子炉で、長い間無人で自動操業するように設計されていたのだという。

http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=120/articleid=383687/

 今はもう使用されていないが、かといって何らかの安全対策が採られているとも見受けられない。この原子炉付き灯台はただ放置されているのだそうである。

 日本でそんなことが考えられるだろうか…もちろん否である。

 世界は私たち日本人の全く異なった価値観、世界観、倫理観の持つ人々によって大きく動いているのだと思わざるを得ない。