防水機能付の携帯が売れる理由


 最近びっくりしたのは防水機能付の携帯がよく売れているというニュース。

 水の中に落としてもデータが消えないから売れるのかと思ったら、お風呂の中でメールするためだそうである。

 中高生の間ではメールしてもすぐ返信しないと評価が下がるのだそうである。
 だからお風呂に入っている時にメールが来てもすぐ返信できると便利なのだそうだ…


 私はお風呂でメールをできるのが便利だとは少しも思わないし、すぐに返信しないと評価まで下げられるのはなおさら困る。

 私は良くも悪くもいろいろと、あれこれと考えることが多いので、手紙やメールをもらってもすぐに返信しないことが結構ある。
 <すぐに〜しないといけない>というのは心にとってかなりストレスではないかという気がする。

 その人にはその人のリズムというのがある。
 せっかちな人、のんびりした人、すごいせっかちな人、すごいのんびりした人などなど…

 携帯やパソコンの普及はどうも<すぐ〜できる><すぐ〜しないといけない>という感覚を人間に強制しはじめている気がする。

 人間の活動には様々な波やリズムがある。

    昼は一生懸命働いて、夜はゆっくり休む。
    冬は仕事をほどほどにして暖かい季節になったら一杯働く。

 田舎の暮らしにはこうした一日のリズムや季節のリズムがまだまだ残っている。
 いよいよ暖かくなって外で一杯働きたいというお年寄りが山寺の周りには大勢居られる。

 そうしたリズムを失うことは身体や心にとっても決していい影響を与えていないと思う。

 自然や自分の身体に気持ちを向けると心や身体のリズムが少しづつもどってくるのではないかと思うのだが、都会暮らしやそういったことに関心の無い若い人達にはなかなか難しいことだろう。