警察官に一矢報いられなかった理由

当地では家で法事のお勤めをした後、お墓参りを行う。

今日は兼務しているK寺の檀家さんの法事があり、K寺の本堂の脇にあるお墓に行くことになった。一車線しかない山道を車で登っていくと、所々にまだ雪が残っているではないか…

さすがに積もってはいなかったが、山門の屋根には5センチ近く雪が残っていて、それが気温の上昇で一気に溶け出し、まるで雨が降っている時のように水滴が絶え間なく落ちている。空は晴れているのに、屋根からは雪解け水が落ち続けるというのは少し不思議な光景だった。



昨日、交番での不愉快な出来事の話を書いたが、これには後日談がある。

警察官に半ば恫喝されて指紋を採られのがよほどショックだったらしく、時々チックの症状が出るようになった。

やはり然るべき筋に抗議しようと警察関係の資料を集めて読み始めた。
ちょうど警察の不祥事が取沙汰された頃だったので随分、いろんな出版物が手に入った。

いよいよ抗議の文章を書き始めようというときにふとある本の一節が眼に入った。

一人の警官が刃物を持った暴漢から市民を守り、自分は暴漢に刺されながらも「逃げろ」といい続け、被害を未然に防いだ後、自分はそのまま殉職したというのである。

その一節を読んだとき、なぜかとても感動を覚えた。

そして命を賭けて職務を全うした人間に比べれば、暴言を吐かれたくらいで憤っていた自分がとても小さく感じた…という訳で、その殉職された警察官の方に免じて抗議はやめにすることにした。


多分、警察の対応は昔と少しも変わっていないだろう。
不愉快に思っている市民がいることに早く気が付いてもらいたいものである。
今度同じ眼にあったらもちろんきっちり抗議しますが(笑)