彼岸の桜
【お知らせ】
本日、HPを更新致しました。
ご笑覧下さいませ
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願わくば 花の下にて 春死なん その望月の如月の頃 西行
本日は彼岸の入りである。日差しに初夏のような暖かさがある。
本堂脇に掛け造りの建物がある。清水の舞台のように斜面にせり出した建物で、彼岸桜が一本あって満開である。
近くにある真言宗の大寺で彼岸の入りから中日まで彼岸の法要がある。
住職が何十年も出仕していたのだが、今年から私が出仕することになった。いよいよ世代交代である。
法要の後、一人の老僧が「葬儀はこの時期がいい」と独り言のように言われたので「『願わくば花の下にて』ですね」と言ったら少し笑われた。
良い季節になった。
この時期に死にたいという感性はとても日本人らしい気がする。
