怒れる美〜仁王像の魅力〜
【山寺の本棚】
- 作者: 一坂太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/04
- メディア: 新書
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お寺の山門に立つ仁王さんは正式な名前を金剛力士という。
力強く、恐ろしげで、時にユーモラスで、最も親しまれている仏像のひとつだろう。また山門に野ざらしになるため破損することも多く、研究対象として取り上げられるこの少ない仏像でもある。
仏像の美が広く知られるようになり、雑誌でもわざわざ特集が組まれるほどだが、実は仁王さんを専門的に取り上げた本はまだない。というか無かったのである。
昨年、山口福祉文化大学の一坂太郎先生の訪問を受け、当山と兼務するお寺の仁王像を案内させて頂く機会があった。
今回、全国130箇所の仁王さんをフィールドワークされた労作が中公新書から出版された。新書ながらこれだけの仁王さんを網羅した本は未だ無かったし、これからも無いだろう。当山の仁王さんも2組取り上げて頂いた。仏像好きにはオススメの一冊である。
【兼務寺院の仁王さんについては下記を参照下さい】
http://blog.chatta.jp/y49/