本山前の素敵なお店
しばらく前に所要で京都へ。
京都駅行きの高速バスは東寺の境内の横を通って八条口側から京都駅に至る。
東寺は住職が修行した本山である。
私は長い間お寺を継ぐつもりが無かったので、30代になっても
「ウチの宗派は真言宗だよね?」
と確認していたくらいである…
京都駅の北側(中央口側)にも沢山のお寺があるが群を抜いて巨大なのが東本願寺と西本願寺である。
私は住職が修行したのは京都駅のそばの東寺と覚えていたのだが、これも大きな勘違いをしていた。
東寺というのは東本願寺の略称だと思っていたのである…
東本願寺の伽藍に入る度に
ここで住職が修行したのか…
と勝手に感慨にふけっていた。かなり激しい勘違いである。
本願寺の門前には仏具、法衣、仏壇を商うお店が立ち並び、さながら門前町のようで壮観である。
私が気に入っているのは西本願寺の門前にある山本というお店。
何が気に入っているかというとこのお店の看板がスゴイのである。
本山前山本
と書いてあるのである。上から読んでも下から読んでも
本山前山本
看板はご丁寧に十字型で右から読んでも、左から読んでも
本山前山本
私が笑点の司会なら座布団を2枚くらいあげたいところである。お寺関係なので金襴の座布団か…
私は住職のお古の輪袈裟しか持っていなので、夏用の輪袈裟を買おうと思い、あるお店に入って「袈裟を見せて下さい」と言った。
僧衣ではなくユニクロにジーンズにユニクロのパーカーというどうでもいい格好である。ところが私がお坊さんと分かると店員氏の態度が豹変して
「ハハーッ」と平伏せんばかりなのである…
普段そんな扱いを受けたことが無いのでちよっと困った(笑)
お坊さん=本願寺関係=とっても大事な方
なのであろうか。本願寺様のご威光というのはスゴイのだと実感した次第である。