入梅の山寺


梅雨に入り、日中は日差しが強いが朝晩はまだまだ肌寒い。それでも日中の気温は30度にもなった。


最近のいくつかの失敗。

《カーオーディオにCDを挿入しようとして、挿入口の1センチほど上にあるオーディオをはめ込んである隙間にCDを突っ込んでしまった。どうしても取り出せない…すごい気に入っていたCDだったのに。》

《前から観たかった洋画を気合入れてレンタルショップで借りてきたら、間違えて「日本語吹き替え版」を借りてきてしまった。》

《観たいと思って借りてきたアニメがYOUTUBEにアップされてた。》



雲がかかって、雨が降りそうになると一斉に蛙が鳴き出す。その鳴き声を聴くのがとても心地良い。
防火水槽の上に突き出たもみじの枝にモリアオガエル卵を産み付けていた。モリアオガエルの卵も昔はもっと多かったように記憶しているが少なくなったようで寂しい。



今年は蛍が多い。

山門の前の川を時々蛍が飛んでいるので、日が暮れてから妻と蛍を見に行った。
儚(はかなげ)げなようで、それでいて力強い蛍の光が闇に溶けるように流れ、飛んでいく。

地元の方が今年から蛍の保護に力を入れておられて、「蛍を取らないで」と書かれた看板も立っているのだが、その看板の横で親子4人が懸命に網で蛍をすくっていたので、ちょっと哀しくなった。

人は綺麗なものをただ見るだけでは満足できない。多分、私も子供の頃は間違いなく蛍を網で捕まえた子供だった。

美しい生き物を自然のままに置いて、多くの人と分かち合いたいと思う人間が増えてほしいものである。