「バンド・オブ・ブラザーズ」

最近ハマっているのがスピルバーグトム・ハンクスが製作した「バンド・オブ・ブラザーズ」である。毎日一話づつ観るのが夜の愉しみになっている。

 本作は第二次世界大戦で活躍した空挺師団中隊の活躍を描いたテレビドラマである。
 テレビドラマでありながら制作費が1億2000万ドル、制作期間1年半という空前の規模である。

 第一話の前半が新兵訓練のエピソードで、その感じが修行僧の時の体験に重なって見入っているうちにノルマンディー上陸作戦の場面に移り、その後はもう止められなくなった。

 原作はノンフィクションであり、決して主人公がカッコ良く、華々しく活躍するドラマではない。
 全編がカーキ色で埋め尽くされている。ヘルメット、軍服、軍用車、軍用機を始めカーキ色の世界である。エピソードも戦闘だけでなく訓練、補給、医療などが重要なテーマになる。
 外国の俳優は顔の区別が付きにくい上に、同じような制服を着て、オマケに顔は泥や迷彩ペイントで見にくくなったうえに激しく動き回るので誰が誰か分からなくなることもしばしば…

 ところで私はなぜかこのカーキ色というのがとても好きな色なのである。

 Tシャツ、ズボン、時計…最近はとうとうカーキ色の夏用輪袈裟まで買ってしまった。ガンダムならもちろんジオン派である…
 カーキ色の延長で迷彩柄の服まで買い、妹から「いい歳して迷彩柄なんか着ないでよっ!」と非難されたりする(笑)


 スピルバーグの「プライベート・ライアン」の冒頭30分の戦闘の描写はなかなかスゴイものがあるが、この作品も全編、要所要所に様々な戦いがちりばめられていて、そのどれも見ごたえがある。

 こういうドラマを観るとやはりアメリカの持っている底力のようなものをまざまざと感じる。こんな巨大な戦争を遂行し、そしてまたこんな壮大なドラマを作れる国と日本が殆ど徒手空拳で戦っていた…ふとそんな思いが頭をよぎって何とも言えない気持ちになることがある。