正木晃「密教的生活のすすめ」
【お知らせ】
本日、HPを少々更新致しました。
ご笑覧下さいませ
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/
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今年の六月は連日30度を越す暑さに加えて、空梅雨である。
昨日、ようやく待望の雨が降ったが、もう一雨もニ雨も欲しいところである。
夕刻から蛙が盛んに鳴き始めた。予報では今晩は雨とのこと。
先日、仏教関係の本で久しぶりに面白いと思える本に出会った
正木晃「密教的生活のすすめ」(幻冬舎新書)である。
- 作者: 正木晃
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/11
- メディア: 新書
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目次
第1章 密教を生活に取り入れる!
第2章 密教は体に効く!
第3章 密教は心に効く! 密教瞑想法入門
第4章 マンダラの知恵を生かす!
第5章 マンダラを実践する!
第6章 密教で死を考える
著者の専門は宗教学、日本密教、チベット密教である。
広い視野から密教を位置づけ、入門的な修行法と共に紹介している。
パラ読みするつもりがあっという間に読了してしまった。久々に楽しい読書だった。
インドで仏教が衰退する中で密教というニュータイプの仏教が生まれた。最終的にはインドでの仏教はその役割を終えるのだが、一旦衰退しかけたインド仏教を永らえさせ、日本やチベットを始めとする各国に密教の種を蒔いたことは大いに評価して良いだろう。
密教の出発点は<現世の肯定>にあったのではないかと思っている。それこそが密教の魅力であり、今日果たすべき役割なのではないかと思う。
人々が現世(現生)に主な価値を置きつつある今日、正に相応しい教えなのではないかとも思うのである。
現世を憂き世とみるのでもなく、濁世と見るのでもなく、密教というものを通じて豊満で、絢爛たる生の輝きを示すことができたなら素晴らしいと思っている。
本書で紹介された修行法を早速実践してみるつもりである。三日坊主になりませんように…