巨大ロボット大地に立つ!

 神戸の長田に鉄人28号の巨大なモニュメントが出来るそうである。
    
   ※http://www.kobe-tetsujin.com/index.html


 なかなか楽しいニュースで完成が待ち遠しい。スケールの大きなバカバカしさというのはとても楽しいものである。

 東京のお台場にはガンダムの実寸大の模型が制作中である。こちらも是非見てみたい!

 橋を架けたり、道路を作ることも大切だが、こうしたモニュメントの建造は社会を明るくするし、経済的にも様々な波及効果が見込まれる。

 できれば巨大ロボットの周囲を広大な緑地や公園にしてもらいたい。

 私のイメージしているのは宮崎駿の「天空の城ラピュタ」で荒廃して植物に覆われたらラピュタの中に佇むロボット兵器の姿である。映画の中でロボット兵器と廃墟になった文明と自然とがとても美しく調和しているように感じた。
 単に巨大なロボットが立っているだけでなく、周囲の景観といかに調和させて新しい風景を作り出せるかということを考えるとなかなか楽しい。映像で観るお台場のガンダムは広場に立っているだけに見えるのでもう一工夫欲しいところである。

 姫路城の傍には姫路城を<借景>として生かした広大な庭園があるが、巨大ロボットを<借景>にするというのはいろんなアイディアが湧いてきて楽しい。


 私の世代は巨大ロボット系のアニメを観て育った。

 今から考えると幾つも面白いことに気が付く。
 巨大ロボットのデザインには明らかに甲冑や鎧といった侍文化が取り入れられていることである。
 仏教について言えば天部、特に金剛力士の影響が感じられる(ちょっと牽強付会か…)

 鉄人28号は遠隔操作されるロボットだが、永井豪氏の「マジンガーZ」では主人公の乗り物とロボットが<合体>する。この<合体>というのはとても日本人的なのではないかと感じている。つまり日本人の感性の中にある<一心同体>という感覚の表現なのではないかと思えるのだ。

 日本以外の国のロボットというのは人間の奴隷や道具のイメージが強い。
 それに対して日本人はロボットを友人や仲間として扱う。主人公とロボットが<合体>するという表現は正にその究極なのではないかと思っている。