最後の晩餐

舞鶴ご近所日記】

 明日から妻が出産のため実家に帰省することになった。というわけで本日の夕食は外食することにした。

 とにかくお腹をすかせて美味しいものを食べようというミミッチイ根性で午後はひたすら外で働く。参道に秋海棠の苗を50本ほど移植することにした。参道の周辺に腐葉土を撒いた後、境内の目立たないところにある苗を一苗づつスコップで掘り起こして、植えていく。植え終わった後、EM菌処理した生ゴミから出た液汁を300倍に希釈して散布。なかなかハードな作業で時々立ちくらみがしたが「おいしいディナーが待ってるぞっ!」と自分を叱咤激励して作業終了である。

 妻はコーギー犬のバロンが大のお気に入りである。妻は当分バロンに会えないので、夕方の散歩に連れていったのだが、しばらくして泣きそうな顔をして帰ってきた。

 境内の向かいの公園に得体のしれない野生生物?のウンコが落ちていて、それを見るなりバロンがウンコにダイブして体中にウンコをこすりつけたというのである。よく見るとバロンの体中に不気味な汚れが…まるで動物園の中にいるような野生の匂い。そしてバロンの輝くように満足げな顔。犬というのは人間にとって汚いとか臭いものが大好きなのだろうか?白土三平氏の漫画の中でミミズを腐らした猛烈に臭い液体が犬の大好物と書かれてあったのを思い出した。


 待望の夕食は昨年の結婚記念日に出かけたレストランタケウチというお店である。

   
  【レストランタケウチ】http://www3.ocn.ne.jp/~takechef/


 スープは新じゃがを皮ごと冷たいスープに仕立てたもの。
 皮のしゃりしゃりした食感が新鮮。全粉粉入りらしいパンは焼きたてである。

 オードブルは地採りのイカのテリーヌ。トマト風味のテリーヌは絶品である。味付け合せの野菜がいずれも甘くて美味しい。紫玉ねぎがびっくりするくらい甘くなっていた。紫玉ねぎというと水にさらしてサラダにしたものくらいしか食べたことないが全く別物である。

 メインはスズキのソテーに地採りの岩牡蠣で作ったソースをかけたもの。牡蠣のソースというのも初体験である。こちらも付け合せに地元の野菜をたっぷり。

 デザートは3種。旬のビワのコンポートに夏みかんのジェルをかけたもの。チョコブラウニーはまだ暖かくしっとりしていた。そして前回に感動的な美味しさだった自家製のプリンに再会。

 最後にコーヒーを飲みながら焼き菓子を頂けば至福の時間である。

 こちらのレストランはとにかく地元の食材にこだわっておられて、感動的な味の料理に出会える。遠くから車を飛ばして食べに来る価値のあるレストランだと思う。舞鶴にお越しの方には是非こちらのレストランをお勧めする。それなりのお値段ではあるが十分に見合う料理が食べられる。舞鶴は魚貝類も野菜も豊富なのにこうした食材をつかったお店にはなかなか出会えない。その意味でとても貴重なお店である。