赤ん坊をあやしながら腸腰筋トレーニング

【山寺の子育て日記】 
 妻の実家にいた赤ん坊が山寺にやってきて5日目。慣れないので失敗ばかりである。

 昨日は赤ん坊を抱えてミルクをやっているときにクシャミが出て、その弾みで赤ん坊の口に哺乳瓶をズボッ!と突っ込んでしまった。許せわが娘よ…

 今日はオムツを替えるのに失敗してオムツはおろか肌着、毛布、掛け布団まで洗濯する羽目になった…オムツを替えるというのはなんと難しいことだろうか。


 子供が生まれる前は絶対男の子だと根拠も無く確信していた。

 子供と一緒にカールゴッチ式の自然石を使ったトレーニングをやるとか、柳川昌弘先生の立木を押して腰腹の力を養成するトレーニングやるとか、一緒に「拳児」や「鉄拳チンミ」を読むことを楽しみにしていたのに…女の子というので少し軌道修正をしなくてはならなくなった。

武学探究―その真を求めて

武学探究―その真を求めて

 先日買った「武学探求」を読んでいたら毎日、5時間から8時間くらい立禅をされていたという話がでて思わず唸ってしまった。
 われわれには絶対無理な話である…


 ただこの本を読んで

バランス感覚  腸腰筋  重力の感知  脱力  早く動かない

 などなどがキーワードであるというのを改めて感じた。

合気修得への道―佐川幸義先生に就いた二十年

合気修得への道―佐川幸義先生に就いた二十年

 佐川幸義先生の高弟である木村達雄氏の「合気習得への道」の中に四股を踏むトレーニングをひたすらされた時期があったというエピソードがあるのだが、四股をソフトに、ゆっくり踏もうとするとどうも腸腰筋に効いているような感覚があって面白い。

 太極拳を少し習っていた時期があるが

 早く動くよりゆっくり動くことのほうが難しいのではないか

 ということがようやくわかってきたのは最近である。ゆっくり動くことの究極が静止することであり、静止することが運動の最高形態であることを見極めた中国武術というのはやはりたいしたものだと思う。

 もっとも静止し続けるというのは気の長い中国人にとっても苦痛であるらしく、入門して延々と立禅をやらされると脱落する者が少なからずいるそうである。私などはまず脱落するタイプである(笑)

 こうした静止系のトレーニングは根本的な力を養うと同時に忍耐や素養を見極めることも兼ねているのだろう。



 最近、よくやっているのは立禅の要領で腕にボールを作って少し腰を落とし、できるだけできるだけゆっくり前に一歩出て、一歩下がるというもの
 これを右斜め前、右横、右斜め後ろ、真後ろ、左斜め後ろ、左横、左斜め前と8方向に繰り返す。全部で5分くらいだろうか。本当はもっと時間をかけてやらなければならないのだろうがゆっくり動くことが本当に難しいということが実感される。

 最近は子供をあやすときに子供を抱えながらこの動きをやっている。
 太極拳に手揮琵琶という型があるが、子供を抱えていると自然とそういう形になる。
 もっともあんまりゆっくり動きすぎると子供は面白くないようですぐ泣き出したりするが…

 ただこのトレーニングをしばらくやっていると脚が軽くなって、どんどん歩きたくなったりして面白い。やはり腸腰筋に効いているのだろう。


追記
この記事を書くにあたって下記のブログの内容を参考にさせて頂きました。大変興味深いないようですので関心のある方は是非ご参照下さい。
【合気、発勁は快楽である“佐川幸義先生の四股の方法”】
http://nekoaiki.blog49.fc2.com/blog-entry-29.html

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