きんぴらデイズ

【お坊様のレストラン】

本日は兼務している山寺で秋の法要が行われた。
本堂に20人ほどの檀家さんたちが集まり、法要の後は庫裏でお弁当を食べながら歓談した。
本堂の周りを歩くといろんな木々が紅葉したり黄葉したりして秋の深まりを感じられた。


こうした場で必ず話題にのぼるのが動物ネタである。
動物による農作物の被害や動物の習性の話題になると話が尽きない。

今年は鹿が増えていて、山の中から鹿の鋭い声がコダマすることが多い。
鹿の鳴き声を知らない人が鹿の遠鳴きを聞いて女性が山に連れ込まれて悲鳴を上げていると言った人がいたとか、サルが畑の作物を物色していたら眼の悪いおばあさんが人間だと思ってサルに向かってしきりに世間話をしていたとか、信じられないような話もある…

ここ3日ほどきんぴらが食卓にのぼっている。
もう一品というときにきんぴらはぴったりのおかずである。

本日は近所の信者さんから頂いたレンコンで母が作ったレンコンのきんぴらである。
薄口しょうゆを使うとれんこんの色がそのまま残る。しゃりしゃりした独特の食感が楽しい。(ちなみに私はレンコンを薄切りにしてフライにしたものがかなり好きである)

昨日は妹の作ってくれたごぼうのきんぴら。

一昨日、松尾寺の結願法要に出仕させて頂いたのだが、参道で村の方がゴボウを売っていたので即買いした。なぜなら松尾寺の周囲の村落は知る人ぞ知るゴボウの名産地なのである、人口の過疎化と高齢化で沢山はとれないのだが柔らかくて味が良い。近年は京大の大学院生が村おこしのプロジェクトに参画されていて、腰の曲がったおばあちゃん達と大学生が一緒にゴボウを売っていたのは不思議な光景だった。

ごぼうとにんじん、それからごく細切りにした油揚げで作ったきんぴらがとても美味しかった。油揚げに甘辛い味が沁み、振りかけられたゴマも香ばしい。なかなかやるな妹よ…

その前の日は私の作ったジャガイモのきんぴらである。

ジャガイモは皮をむかずに芽だけとって細きりにしてごま油で炒め後は常の如く味付けする。ダシをとった後の昆布を細きりにして少しいれた。皮をむかないので超簡単にできる。
似すぎると芋煮のような味になるので、まだ歯ごたえがシャキシャキしているうちに食べるのがお勧めである。本山にいた頃食材がジャガイモしかないことがよくあってこのジャガイモのきんぴらをよく作っていたのを思い出す。

寒くなってくると熱いごはんにきんぴらが恋しくなる。


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