介護の現場からの提言 その2 


【境内から望む川辺の紅葉】

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【紅葉情報】若木は紅葉の進んでいるものも沢山あります。古木はまだ青色が多い。紅葉のピークは13日から23日頃か。
【釜炊きおぜんざい】はじめています。炭火で焼いたお餅が美味しいです。
【観音寺の大根だき】14日(午後より。午前から仕込み開始のため)15日(全日)21日(午後より)22日(全日)23日(全日)
【門前の野菜売り】今年から2名でがんばっておられます。

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(以下、昨日からの続き)

5 カタカナが多すぎる介護用語

介護関係の用語には外来語や意味不明な言葉が多すぎる。
介護者も被介護者も英語世代ではないので聞いてすぐ理解できる言葉を使う必要がある。

・デイサービス→昼間保養施設(託老所
・ゴールデンプラン→高齢者福祉推進十カ年計画
・福祉プラザ→福祉介護機器展示場

6 被介護者状況と介護施設状況のデータベース化とネットワーク化

地方自治体は要介護老人の病状、介護者、家族、受けている福祉サービスなどの状況をネットワーク化が望まれる。システムの基本設計は全国統一のもので単純なものが望ましい。


7 民生委員の制度改革

 民生委員には社会的地位の高い年配者が多いが青年に老人福祉を担当させることも必要である。
 若者はパソコンなどを使った介護情報の収集や発信に適している。
 地域ごとに2、3人の青年がグループで担当し、報酬として奨学金を支給することも考えられる。


 これ以外にも本書には在宅介護に関する様々な提案が書かれている。以下にそのいくつかを紹介する。

・70歳以上の在宅介護の老人には行政が様々なサービスを提供しているが40代、50台の働き盛りに病気や事故で寝たきりになった家族はより深刻な問題を抱えていることが多い。にもかかわらずサービスの利用に年齢制限があって十分なサービスが提供されていない。

・介護者を励ますボランティアの組織化や介護者同士の情報交換

・女性が在宅介護の中心となっているが、そのことが当たり前のように受け入れられている。在宅介護の現状や実用な情報を伝えるテレビ番組が少ない。社会全体や親族に介護者の心身の負担の重さが理解されていない。介護者の心身の負担を減らす環境作りが望まれる。

・消費税の多くが業者の手元に残り福祉の財源となりえていない。この現況を即刻改革すべきである。

 いつか私自身が介護を担う日がくるかもしれない。あるいは来ないかもしれない。
 だがこの<介護>という問題について知識や理解を深めていくことはこれからますます必要になるに違いない。

 掲載された手紙にこのよう一節があった

期限のない、夢のない戦いから開放されて美しい緑と花に囲まれた自然の中にねそべりたい

こんな思いを抱いている護者の方がが全国に一体何人いるのだろうか。そのことを忘れてはならないだろう。


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