綾部駅の風景

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【紅葉情報】ピークにさしかかっています。平日だとゆっくり紅葉が楽しめます。
【釜炊きおぜんざい】はじめています。炭火で焼いたお餅が美味しいです。
【観音寺の大根だき】14日(午後より。午前から仕込み開始のため)15日(全日)21日(午後より)22日(全日)23日(全日)
【門前の野菜売り】今年から2名でがんばっておられます。
【金剛院ライトアップのお知らせ】11月14日、15日  17時〜20時(小雨決行)
境内向かいの鹿原公園に892個のキャンドル※を灯し三重塔をライトアップします。(※金剛院が892年の創建されたことにちなむ)

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【山寺の子育て日記】【山寺の本棚】

数日、雨が続いた。

雨になると途端にお参りも少なくなる。「子供に逢いに行ってきたら?」と住職から有難いお言葉を頂いたので妻の実家にいる子供に逢いに出かけた。
久しぶりに親子揃って楽しい時間を過ごすことができた。雨に感謝すべきかもしれない。

子供が生まれる少し前のことである。

JRに乗って京都に出かけた。

舞鶴―京都間は線路がくの字のように曲がっている。
折り返しにあたるのが綾部駅である。
線路の形状が直線でないので、舞鶴を出て綾部に停車した列車が動き出すと、もと来た方向に戻る格好になる。初めて乗られた方はかなりびっくりされるそうである。私も中学生の頃、一人でJRに乗って京都に行こうとして、列車が来た方向へ動き出したのでかなり焦った(笑)

列車が綾部に着くと僅かだが停車時間がある。
車窓から外を見ていると。幼稚園の子供達が駅の横の道路を数十人駆け足で通りすぎていった。
その一団が過ぎてどれくらい経ってからか、同じ幼稚園の制服を着た女の子と保母さんらしい女性が走ってきた。最後の一人であるその女の子に伴走して若い保母さんも走っているようだった。

女の子は手も足も動きがばらばらでとても不思議な走り方をしていた。
首を少し上に上げて、苦しそうに息を継ぎながら、一生懸命に走っていた。

その様子を見た時に自分の子供の頃のことをいろいろ思い出した。
子供の頃から運動神経が鈍くて、要領の悪い子供だった。手先も不器用で折り紙を折るのも下手だった。どうしても靴紐が結べなかった

自分でも思い返すと笑い出すくらい出来の悪い子供だった(笑)

女の子の不器用な走り方を見ていると、自分の子供の姿にも重なるような気もした。
私の子供も私を同じように「みんな」と同じにできず、要領の悪い生き方をするのだろうか。
それを自分はどんな気持ちで見るのだろうか。

「親」という字は「立」「木」「見」という字でできていて親は子供を高い木の上に立って見守るように育てるんです…みたいなものすごく有り勝ちなお説教があるが(笑)私は子供を見ていると平静ではいられなくて、木から下りてはあれこれと注文をつける口うるさい親になるに違いない。
ただ子供には自分が好きなことをどんどん追求して欲しいということと、人生のどこかで自然に触れる生き方をしてほしいとは思っている。

私は世の中が明らかに歪んでいると感じている。
まっすぐに生きようをすれば必ず世間様とぶつかってしまう。
そして残念ながら私自身も真っ直ぐな生き方をしているとは言いがたい。
常にふらふらと、右顧左眄して生きている。自分の損得だとか、世間体に縛られていて、時々ハッと気がつくと本当に恥ずかしいことを随分やってきたなと思わずにはいられない。

友人がアルピニスト野口健氏の本を貸してくれた。

野口氏の生き方は私の対極で常にまっすぐである。そして本気と行動力がある。
自分の子供が大きくなったら読ませたいと思った本である。


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