“阿じろ”の精進料理

【お坊様のレストラン】

先日、京都の知人のところへ挨拶に出かけた。

食事を出してくださったのだが「阿じろ」という精進料理のお店の仕出しだった。妙心寺という臨済宗大本山御用達のお店である。頂いたのは点心といっていろんな種類の料理が少しづつ盛られていた。特に白味噌仕立の汁に大きな豆腐を浮かべた汁物は絶品だった。(後で聞くとこのお店は日本版ミシュランでひとつ星を獲得したとのことである。美味しいはずである。)

この料理はすり鉢型の器に入れられ、箸箱がすりこぎの形をしていた。その意味は不明だが、すりこぎはもともと精進料理の調理道具である。それが後に日本料理に取り入れられたそうである。精進料理というと日本料理の特別な分野のように思われることが多いが、禅宗系の精進料理が日本料理に与えた影響は少なくないようである。

【阿じろ】http://www.ajiro-s.co.jp/

私は魚介類は食べるが、肉類は食べないので外食すると食べるものが無くて困ることがある。自称「草食系」である。美味しい精進料理の店はチェックしておきたいところである。

同席していた方は完全菜食の方で、その方は鳥取にある摩尼寺というお寺の門前まで毎年精進料理を食べに行くとのこと。他府県まで出かける元気さはないが、全国にはまだまだいろんな精進料理の店があるようである。
精進料理を食べにわざわざ出かけるのは難しいが、ネットでは精進料理の情報も簡単に手に入るようになった。

【禅僧の台所 オトナの精進料理】http://www.higan.net/blog/shojin/


今年は柚子が豊作である。

母親が柚子と自家製の味噌、砂糖を使って、柚子味噌を作ってくれた。
煮たアツアツの大根に柚子味噌をつけて食べると滋味があって美味しい。

豆腐を田楽にするのは面倒なので、豆腐ステーキを作ってこの柚子味噌をかけて食べたら美味しいのではないかと思っている。

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