高野山にゆるキャラ誕生
先日、お坊さんの会議で隣に座った方が高野山の布教師の方だった。
北は北海道から南は九州まで説法による布教で活躍されている方である。
大勢の前で話すのが苦手なんですが、どうしたらいいでしょうか?とお尋ねしたらおもむろに…
「まず客を暖めなさい」
私も思わず
「…お笑い芸人じゃないんですけど」
と答えてしまいました…
この方が一体、どんな説法をされているか聞いてみたいと思った。
高野山でも開創1200年のPRのためにゆるキャラ誕生とのこと。名前は
こうやくん
…ベタです。ベタベタです。奈良のせんとくんがかなり物議をかもしたので、つっこみどころがあんまりない姿形である。
【金剛峰寺HP関連記事】http://www.koyasan.or.jp/feature/news/090406.html
ゆるキャラに共通するのは<かわいさ>である。<かわいい>という感覚は戦後の日本に生まれたひとつのムーブメントではないかと思う。
よく言えば大人と子供の境界が曖昧になっている感覚である。これはおそらく世界共通の現象ではないかという気がする。
少し話しは変わるが先日、小沢さんが600人もの訪中団を率いて北京に出掛けた。何でこのタイミングでと思うが、今や圧倒的な権力を掌中にした小沢さんが中国では小さく見えた。やはり中国は大人の国である。子供化しつつある日本が太刀打ちできる国ではない。
ゆるキャラは多いに結構だが、どこかで日本人の<大人性>を復活させる動きがないと困ったことになると思うのだが、今のところそんな兆しは無いようである。
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