ジョニー・デップは黄色いキリストの夢を見るか?

【お知らせ】
本日、久々にHPを少々更新致しました。
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コンビニの店内で山下達郎の「クリスマスイブ」を聞くと、師走を感じる…そんな時期である。


先日、いけないとしりつつ中村光の漫画を三冊も買ってしまった。

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)


聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(3) (モーニング KC)


聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(4) (モーニング KC)

エスキリスト様とお釈迦様をギャグ漫画の主人公にするとは不敬極まりないのだがついつい笑ってしまう…

ギャグ漫画というのは笑いの質を維持するのが難しいが、この作品は4巻まで大きな破綻もなくまとまっている。苦し紛れに変なサブキャラクターがどんどん出てくることもないし、笑いと同時にどこか純粋で優しいお二人の姿に癒されているような感覚もある。


ここに描かれるイエス・キリスト様はまるでジョニー・ディップのような美青年だが、恐らく、キリスト様の一般的なイメージはこうした痩せて哲学者的な風貌をした青年である。だが大きな落とし穴がある。

当たり前のように白人として描かれるキリスト様は中東に住んでおられたユダヤ教徒であり、われわれと同じモンゴロイドなのである。

従ってキリスト様の顔は黄褐色の肌に縮れた髪をされていたのではないかと思う。

欧米人のなかでも<白人のキリスト>というのは完全に定着していて、キリスト様が黄色人種だったと知ると少なからぬショックを感じるらしい。

この辺はかなり諸説もあるようだが、少なくとも私達が信じているような純然たる白色人種のキリストについては否定されているようである。


私達は欧米人の持つ、白人至上主義の意識をいつの間にか引き継いでしまっているのである。

本来のクリスマスは静かで敬虔な祈りを捧げるものだそうだが、日本のクリスマスはいつの間にか日本的な祭りの賑わいが取り入れられてしまっている気がする。天上のキリスト様も苦笑されているに違いない。


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