山寺の年末

今年生まれた娘の写真で年賀状を作ろうと妻と二人で相談して、駅前のショッピングモールの写真屋さんに行ったら。張り紙が…

『年内の写真付年賀状の受付は終了しました』

久々の失敗です…ちなみに年頭の受付を聞くと、仕上がりは10日以降になるとのこと。
遅すぎます…


我が家はプリンターが無いので、いっそのことこれからプリンター買うか否か相談中である。やれやれ…



年末のお寺は結構忙しい。

庫裏や本堂は広いので掃除が大変だし、なにしろウチは三か寺もお寺も兼務している。


お寺独特の作業に年忌の繰り出しというのがある。

お寺にある亡くなった方の台帳(過去帳)を見て、来年の法事に当たっている方を拾い出して檀家さんに通知するのである。
過去帳というのはお寺にとってとても大切なものである。住職からは「火事になったらまず過去帳を持って逃げ出せ」と言われているくらいである。あんまりそんな状況にはなりたくないが…

最近はパソコンの専用ソフトまであって、あらかじめ亡くなった檀家さんを登録しておくと年忌に該当する方を一瞬で選び出してくれる。
もっともウチは檀家さんも少ないのでもっぱら手作業である。今年から住職に代わって私がやることになった。

1周忌や3周忌くらいなら簡単に分かるが、50周忌、100周忌となるとよく分からないことがある。
田舎は分家が多いので同姓の家が多いし、しかも絶家といって絶えた家もあるからである。

来年、100年忌を迎えるのは明治44年に亡くなった方である。お寺によっては300年忌のあるところもあるが、山寺では100年忌が一番古い年忌である。明治44年が100年忌ということは、来年で明治期に亡くなった方の年忌は全て終了したことになる。少し感無量である。

過去帳を見ていると特定の年に多くの子供が亡くなっていることがある。
昔は子供が亡くなることが多かったが、何かの病気が流行したのかもしれないと思ったりする。

昔に比べて子供が亡くなることが格段に少なくなった。
医学の恩恵を受けられる時代に子供を育てられることに感謝しなければならないだろう。
いよいよ年の瀬である。

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