オリンピックの仏達

オリンピックもいよいよ佳境である。残念ながら山寺にはテレビが無いのであまり詳しいことは分からない…

それにしても日本のスケート選手のユニフォームは金色が基調でかなり斬新な印象を受けた。日本人もあれくらい弾けた感じがあってもいい。

あのユニフォームを着た選手を見ていると金色の仏像にも見えてしまうのが職業的なセンスの悲しいところである。



それにしても浅田真央さんは素晴らしい。

筋肉隆々で「私、何がなんでも頑張りますっ!」というような悲壮感の漂うド根性娘ではなくて、絶妙に力が抜けている。
その脱力感がまず素晴らしいと思う。透明な線がスーッと一本身体を貫いている気がする。高岡英夫氏の説くセンターというものの存在を如実に感じることができる。

そして何よりも素晴らしいのは浅田真央さんを見ていると「滑ることが好き」という喜びが伝わってくることである。日本人の選手からは良くも悪くも義務やプレッシャーを感じることが多いが、浅田真央さんからは「滑ることが好き」というひたむきさ、情熱、感動が伝わってくる。

再々、職業的な例えで恐縮だが時々、浅田真央さんが菩薩様か天女様のように見えることがある。本当に素晴らしい方だと感服する。

心から応援したいと思う。



真言宗には阿字観という基本的な瞑想法がある。
蓮華の上に阿という梵字を書いたものを前に置いて瞑想するのである。

月輪の中に阿という梵字があり、下に蓮華が書いてある。
仏様が蓮華の上に居られるように蓮華の上の阿字が仏様で月輪が仏様の光背のように見える。

正式には阿字、月輪、蓮華を書いた軸を前にして座るのだが、私は観念(密教的な観想)で月輪の中に阿という梵字があり蓮華の上を脳裏にイメージして座ることがある。

面白いのはかなりの確率で阿字の下にある蓮華が回転し始めることである。理由は良く分からない。

ところがオリンピックに意識が行ったら、今度は蓮華の上の阿字が高速で回転し始めてちょっとびっくりした。まるで高速スピンを行うスケート選手のようである。どうも私の脳は影響を受けやすいようにできているらしい。


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