SOMEDAY 小さなあなたへ

現代アメリカ宗教地図 (平凡社新書)

現代アメリカ宗教地図 (平凡社新書)

【山寺の本棚】

ガンダム療法のついでに買った「現代アメリカ宗教地図」という本が面白い。

Youtubeの動画を資料に使っているところは賛否の分かれるところかもしれないが、試みとしては面白い。私は英語ができないので直接観てみようとは思わないが。

現代アメリカの宗教の諸相を分かりやすく俯瞰し、問題点を整理してくれている点はまことに有難い。

もうちょっとこの本のことを詳しく書きたいのだが、ある本の余韻に浸っていてあんまり駄文を書く気力が湧かなくなったのである。

妻が娘に絵本を読み聞かせていた。

その絵本とは「小さなあなたへ」という絵本である。

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

ちいさなあなたへ (主婦の友はじめてブックシリーズ)

お世話になっている方が送ってくださったのだが、頂いた時に一読して良い絵本だな…とは思っていた。だが娘の横に寝て、妻が娘に読み聞かせているのを聴いていたら涙があふれてきた。
そんなに涙もろいほうではないのだが…

いい本です

いい絵本です

僅か20ページの絵本である。見開きに1行ほど文章がある。だがこの一行が良く考えられていて、絵もシンプルで可愛い。
文章の配置と、絵と余白とがとても良く計算されている。
言葉の選び方も奥が深い。
子供が読めば子供なりに、大人が読めば大人なりに理解でき、感じるところがある。

穿ったことをいうよだが仏教的な『会者定離』の喜びと感動と無常すら感じる。

わが子が自立し、自分のもとを去っていくことは悲しく寂しいことである。出会ったものが分かれるのは定めである。

だが…

それまで子供と過ごした幾多の年月、幾多の出来事はいつも自分の心の中にある。
わが子との別れをクールでもなく、執着でもなく、大きな大きな愛情で見守る母親の素晴らしさが伝わってくるのである。
出会ったものが分かれるのは無常の理である。だが、その無常の中に母親の万感の思いがあるなら、無常の世界とはなんと素晴らしいものだろうか。


しつこいようですが…

いい本です

いい絵本です

娘のできたお母さん全てに贈りたいと思いました。


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