大仏の髪は青かった

 昼過ぎから雨が降る。風もかなり強くて窓ガラスに水滴が付いている。

 
 4月放送のNHK古代史ドラマ「大仏開眼」のロケ撮影で使用された実物大の大仏半身像が難波宮跡公園(大阪市中央区)にお目見えしているとのこと。

 高さ・幅約9メートル、奥行き約4.5メートル、重さ約2トン。史料を基に、聖武天皇が建設した 奈良・東大寺の大仏が再現されていて、主な材料は樹脂と発泡スチロールである。

  【関連記事】http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/100312/med1003121321000-n1.htm


作られた当時の仏様が全身金色というのは予想していたが、大仏様の髪が青とは驚きである…

奈良といえば「古都」という言葉を思い浮かべるが、大仏創建当時というのは国力を挙げての一大プロジェクトの真っ最中で、大変な熱気だったろう。

当時の奈良には外国人、技術者、通訳、学生などが闊歩し、異国情緒と最先端の技術の交差する空間だったと考えられる。

現在の奈良は何か時間がゆっくり流れるような感覚すらあって、その落差はとても不思議な感じがする。歴史とは不思議なものだなと思う。


このニュースについて書かれたコメントを読んでいたら、屏風などに金箔を貼ったのは光の反射により採光も意図されていたと書いてあった。

香住に丸山応挙の襖絵の残る大乗寺というお寺がある。このお寺に参拝したときにご住職から襖絵の丁重な説明を賜ったが、その時も同様なお話があって大変に面白かった。襖の金箔は光の反射を緻密に計算して貼られているとのことだった。(余談だが最近何回か取り上げた俳優の福本清三氏は香住の出身である)



そういえば、寝殿造りでも周囲に白砂が敷かれるが、日光を反射すると建物の中に光がはいったはずである。そんなことも計算されていたのだろうか…足音がはっきり聞こえるので防犯対策にもなったかもしれない。そんなことを想像するのはなかなか楽しい。

昔の室内は相当に暗かったはずである。

源氏物語で廊下に○ンコを撒いて女性の着物を汚すという陰湿なイジメが書かれているが、それも室内や廊下が薄暗いからこそできたことだろう。



外はまだ強い雨が降っていて、明日も天候が悪いようである。
雨の日にとりとめのないことを想像して時間をすごすのも楽しいことである。


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