ドライブのご褒美はパン

私は意識が集中している部分とものすごくぼんやりしている部分があって、ふつうの人がしないような間違いをすることがある。笑い話になるような失敗ならいいが、車の運転となると、万が一にも事故を起こすと大変である。一度大きな事故を起こしそうになったことがあって、それ以来、車の運転をする時はとても緊張する。

お葬式の前後などは剃髪しているし、頭をつるつるに剃った男が眼をカッと見開いて車に乗っているのだから、対向車はかなり怖いようである。親戚や知り合いの車とすれ違うことがあるが、いつもいっぱいいっぱいで運転しているので相手に気づかないことが多い。後から「怖い顔で運転してた…」と言われる。
尤も狭い道では対向車が必要以上に道を譲ってくれたりして便利なこともあるが。

本日は大阪にいる友人夫婦のところへ車で出かけた。
少し前に出産されたので、娘を連れて先方の家に遊びにいくことになったのである。

遠出×大阪（いろんな意味でハードルの高い場所）…

目印のはずの公共施設が取り壊しになっていて少々道に迷ったが2時間半ほどのドライブでようやく目的地に着いた。

到着したのはお昼時で、先方のご母堂がパンを焼いてくださった。ご母堂はパン作りを習っておられて街のパン屋さんと遜色の無いパンを焼くことができるのである。

惣菜系のパンが三種類にドライフルーツを入れたライ麦のパン。サラダとクリームチーズ、紅茶とジュースなどなど…
パン好きの私にとっては幸せな昼食だった。
苦手な運転を頑張ったご褒美というところだろうか。

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