DIORのわさび漬けと飯田史彦「生きがいの創造」

【山寺の本棚】
午前中は歯医者へ。

虫歯の治療をして頂いたのは知り合いの歯医者さんである。おみやげに山寺で作った梅干を持っていったらお返しに自家製のわさびの醤油漬けを下さった。

この方はお蕎麦が好きでいろんな名店に食べに行かれるのだが、お店によってはわさびが丸ごと付いてきて、使った残りをお土産に持ち帰れるところがある。

私も経験があるが、こういった場合、貰ったわさびの処置に困ることがある。この歯医者さんは小口に切ったわさびを茹でて醤油漬けにされるのだという。これはなかなかのアイディアだと感心した。

なぜかDIORというブランドの紙袋にわさびの醤油漬けの瓶が入っていたので、家に帰って妻に

「いつもありがとう、これ使ってみて」
と言って渡してみた。その後は…

ちなみに頂いたわさびの醤油漬けは絶品の美味しさでした。


春になって動物が活発に活動し始めた。

夕方7時頃、庭園の周りを茶色い野兎が歩いていた。昨日は堆肥用のコンポストにゴミを捨てに行ったら茶褐色のリスが山のほうに逃げて行った。リスというのはメチャメチャ可愛いくて一日中得した気分でした…


[決定版]生きがいの創造

[決定版]生きがいの創造

先日、地元のブックオフで飯田史彦氏の「CD付き〔新版〕生きがいの創造」(PHP)を100円で購入した。

何年か前に本山で飯田氏の講演会があった。
とても聞きたかったのだが、11月の繁忙期だったので諦めた。

この「生きがいの創造」は、飯田氏の代表的な著書であり、50万部を超えるベストセラーになったが、初版の過ち等を訂正して改定したもので、飯田氏の考えに触れるには最適の一冊ではないかと思う。

飯田氏のことを宗教家だと思っておられる方がいるがそうではない。
このことは飯田氏自身が強く否定しておられる。

飯田氏の主張というのは、特定の宗教に帰依することを勧めるのではなく、人間が物質としての自己を超えた存在であり、生まれ変わって様々なことを学び、進化していくという<仮説>を人生に取り入れることで人は人生で出会う様々な苦難や苦悩に打ち勝って新しい人生を切り開いていけるということではないかと思う。

飯田氏はもともと経済学部で人事管理をテーマに研究されていた方である。
その後こうした仮説を人生に取り入れることで人生に生きがいや目的が生まれるということから、特定の宗教や思想とは一線を画して独立した活動をされている。


【飯田史彦氏の関連記事】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A3%AF%E7%94%B0%E5%8F%B2%E5%BD%A6


特に飯田氏の著作は子供を失った方、親子の葛藤に悩む方、人生の過去の過ちに心を苛まれて人生を送っている方にとって大きな福音となっている。

非常に懸念されるのは、日本という国が自殺大国になりつつあるということである。

飯田氏の一連の著作は自殺の防止に大きな役割を果たすのではないかと私は考えている。死を考えるほどの悩みがある方は是非一読されてはいかがだろうか。

他にも愛する人に先立たれた方、重病やハンディキャップを抱えている方、まもなく死を迎える方、人間関係や人生に悩んでいる方などへの様々なメッセージがこの本には納められている。

ここ10年ほどの間に既存の宗教に捉われない新しいアプローチで人生を変えていこうという人達が輩出するようになった。

残念ながらそれらの活動に中には問題を感じるものもあるが、伝統宗教に携わるものとして謙虚に学びたいと思うことが沢山ある。

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