トイレ談義

昨年、親戚が山寺のトイレに携帯を落とした。山寺のトイレは未だに汲み取り式なのである。

一体どうやったのか住職が竹竿で携帯を拾い上げた。住職が親切心で携帯を洗ってやろうとすると、親戚はあわてて

「洗わないで!」

といった。確かに水で洗われたら携帯が完全に壊れるとおもったのだろう。だが汲み取りのトイレに落ちた携帯を洗わないわけにはいかない…

ネットで調べると携帯の故障の原因で一番多いのは水没・水濡れだそうである。
そして例えばトイレ等に携帯を落とした時にどうしたらいいかというと、まず充電池をはずすのだそうである。
充電池がセットされたままだと水濡れによってショートしてしまうので、それを防ぐのだという。確かに一理ある話だと感心した。

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いつだったか小さな子供がトイレから泣きながらでてきたのでどうしたのかと思ったら、汲み取り式のトイレは始めてで怖かったのだという。

田舎だとお嫁さんを貰うためにトイレを改装するという話を聞く。
今時の若いお嫁さんだと「汲み取りトイレのある家には住みたくない」と言われたりすることもあるからだ。
後数年でこの地域にも下水道が通るようである。

禅寺に行くと「トイレ」と表記せずに「東司」と書いてあるところがある。中国風でカッコいい。「西浄」という表現もあるそうである。両方とも方角が入っているのが面白い。

和歌山県の北部ではトイレに行くことを「コウヤに行くとか「コウヤ参りをする」というそうである。トイレで紙を落とすことと髪を落とす=剃髪とかけたそうだが、少しできすぎの気がする。


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