「かぶく者」
【お知らせ】
昨日、HPを少々更新いたしました。
ご照覧頂ければ幸いです。合掌
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/index.html
【山寺の本棚】
この時代、歌舞伎とはテレビであった。
不倫奨励のメロドラマあり。不正告発の報道番組あり。暴力賛美の仁侠映画あり。
だが厳しく取り締まれば庶民の反発をくらうは必定。さりとて野放しにもできぬ。幕府にとって耐え難く目障りなもの… 「かぶく者」1巻
本日は午前に法事が一件。午後にご祈祷が一件と忌日のお寺参りが一件。
仏事というのは土日に依頼を受けることが多いが、なぜか同じ日に重なる。
今月のカレンダーは殆ど真っ白だというのに…
来週は地元の仏教会の旅行である。
私は仏教会の会計に指名されてしまい慣れない会計の仕事で四苦八苦…
- 作者: 板垣恵介,夢枕獏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/11/20
- メディア: コミック
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最近、発売と同時に購入している漫画は「餓狼伝」だけである。
それ以外の漫画は全て中古書店かブックオフオンラインで購入している。
- 作者: たなか亜希夫,デビッド・宮原
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: コミック
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- 作者: たなか亜希夫,デビッド・宮原
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/12/22
- メディア: コミック
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「かぶく者」は前から気になっていたが、やっぱり面白い。
すでに7巻まで発売されているようである。
天才型の駆け出し役者と人も羨む梨園の御曹司。この組み合わせはどう考えても…
ガラスの仮面 44 ふたりの阿古夜 3 (花とゆめCOMICS)
- 作者: 美内すずえ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2009/08/26
- メディア: コミック
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<間>と<気>の描写。
運動と静止。
役者が観客の脳に示現させるイメージ。
これらが実に魅力的に描かれている。
歌舞伎というのは本来もっと荒々しいエネルギーを持っていたはずである。
主公が新宿の路上でストリート歌舞伎をやるというのはそれなりに説得力がある。
ただ主人公が何を目指しているのか良くわからないことがある。
その場その場でいい加減に或いは必死にもがいていく、
その先に何があるのか…
その無軌道さゆえにこの主人公の行く末をもっと見てみた気持ちになるのである。
江戸文化の今日の姿というのは面白い。
寿司も天ぷらも鰻も本来はマックのハンバーガーやケンタッキーのチキンのような庶民のファーストフードだったのに、いつの間にか庶民の高嶺の花になってしまい、通人が薀蓄を傾けたりする世界になってしまった。そもそも江戸文化自体が上方文化の下流と見なされていた痕跡すらあるのに。
歌舞伎も落語も浄瑠璃ももっともっと庶民的で、猥雑で、エネルギーに満ち、混沌としていたのではないだろうか。
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