初恋の女性に逢いたい

【お知らせ】
本日、山寺のHPを少々更新しました。ご笑覧頂ければ幸いです。


【金剛院HP】http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/




朝、4時頃に子供が泣き始めて眼が覚めてしまった。

気が付くと遠くから微かに蛙の鳴き声がする。
遠く、近くからいろんな蛙の声がするのも心地良いものだが、遠くから微かに聞こえる蛙の声も不思議な魅力がある…そんなことを考えていたらまた眠りに落ちた。



大阪の中ノ島国立国際美術館ルノワール展が開催されている。

著名な「イレーネ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」が展示されているが、この絵はとても好きな作品である。

10代の頃、画集で見て一目で好きになり、複製も買ったが、やはり実物に逢いたいものである。
この絵は、私が10代の頃、精神的に辛いときに心を慰めてくれた記憶がある。私にとっては大切な絵である。初恋の女性という言葉がぴったりくる存在である。

それにしてもルノワール展は26日までだが、雑用が多くて行けそうにないのが残念。

ルノワールについて専門的な知識は全く無いが、好きな画家である。

晩年近くになると、風景とモデルとが溶け合うような濃密な世界が広がるが、私には少し重たい気がして、もう少し若い時のものが好きである。


「イレーネ」を見ていると、モデルであるイレーネ嬢への親愛の情、ルノアールの画を書く喜び、降り注ぐ陽光の美しさ…そんなものが一体となって伝わってくる。

現代人の感性には特殊なもの、ひねくれたもの、冷たいもの、暗いものへの偏愛が感じられることが多いが、ノワールの世界にはそんなものが微塵も無い。そこが真に気持ち良い。

もうじき京都市美術館ではではボストン美術館展が開催されるそうである。
ルノアールの絵画も含まれているようなので是非行ってみたい。
京都での展覧会なら時間の調整が付けば行けそうな気がしているのである。

【関連サイト】http://l-tike.com/oc/event/boston/

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