「いろは歌」「金剛般若経」
【お知らせ】
昨日、山寺のHPを少々更新しました。ご笑覧頂ければ幸いです。
【金剛院HP】http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/
今日は初めて娘(10ヶ月)のハイハイを目撃。妻も私も少々興奮気味。
歩き出すのはいつのことだろか。私は時々、娘の両脇に手を入れて、立たせるようにするのだが、何故か足裏で床に着かず、つま先立ちになる。
「バレリーナかっ!」
とツッコミを入れることにしている。
それにしても山寺はムカデが多い。
昨日は洗濯機の中に、今朝は郵便受けの中に。少し前は寝ている娘のすぐそばから這い出してきた。
今朝、郵便受けの中に居たのはかなり大きかった。体長は10センチほどで中くらいの大きさだったが、体はずんぐりと太かった。
殺生はしたくないが、妻や子供が刺されては困るので見かけたら遠慮なく熱湯をかけて退治することにしている。ところで「ムカデに咬まれたら、ムカデを食用油に漬けておいたものを塗ると良い」という言い伝えがある。
今日は熱湯をかけて成仏させたムカデをオリーブオイルと一緒に小瓶に入れた。これで咬まれても大丈夫か…
先日、法事で「いろは歌」を歌ったら。親族の一人に「ウチのご住職のいろは歌と少し違う」と言われた。内心「言ってくれるじゃねーか」と思いつつ(笑)「どちらの檀家さんですか?」と努めて平静に尋ねると、市内の真言宗のお寺の檀家さんだった。そこのご住職はご詠歌の大先生で「いろは歌」を間違えるはずが無い。私は本山にいたとき一度だけ習ったきりだからかなりあやふやな所があるらしい。少々落胆した。
一度、正調の「いろは歌」をCDで聴いてみたいと思って、アマゾンで「般若心経といろは歌 CD付」という本をようやく見つけて届いたらCDに入っていたのは「般若心経」だけだった。そりゃないよ…
次に高野山で修行中の友人に尋ねたら、金剛峰寺のHPにネット販売があると教えてくれた。
「高野山真言集檀信徒勤行」というCDを注文して、届いたCDを聞いてみたら、なぜか「いろは歌」のところだけ合唱(高野山高等学校聖歌隊!)になっていて全然イメージと違う…
なかなかイメージ通りの正調「いろは歌」に巡り合えないでいる。
大乗仏教の根本思想は「空」の思想であると言われる。「般若心経」はその空思想のエッセンスを説いたものである。
「般若心経」を唱えたり、写経することはもちろん素晴らしいことだと思うが、やはり仏教の根本思想である「空」という思想に向かっていろんなアプローチがあったほうがいいと思う。
そのアプローチのひとつは大部なものでなくても良いので原始仏典に関する著書を読むと良いのではないかと思う。
そしてこの「いろは歌」は日本的な連綿たる情緒の中に<空>の思想を説いて、捨てがたい魅力があるのである。
先日、知り合いのご住職に「金剛般若経は読まれましたか?とても良いですよ」と教えて頂いて早速読んでみたが、「般若心経」とはまた違った味わいがあった。
- 作者: 中村元,紀野一義
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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星や、眼の翳、燈し火や、
まぼろしや、露や、水泡や、
夢や、雷光や、雲のよう、
そのようなものと、見るがよい。
「金剛般若経」
私たちの命は落ちて消える露のようなものかもしれない。
だが私たちはその儚い命の中になんと多くの悩みや苦しみを抱えていることだろうか。何千年も前に、真実の生き方を探した人達が居たことを時々思い返す。残念ながら私の日常は真理の探究にはほど遠い。
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