歩き出す弥勒菩薩

昨夕、雷雨の中を車で出かけたら落雷で停電になり車道の信号機がオフになっていたのには少しびっくりした。電話も一時不通になり、先ほどまでネットも接続不能になって、昨日はブログの更新も休止…



最近、なぜか九州の業者から勧誘の電話がかかってくることが多い。お酒とか明太子の電話販売である。昨日も電話をとると

「こちらは九州のS堂でございます。焼酎はいかがですか?」
「私はお酒を飲みません」
「焼酎は身体にも良くて、夏バテにも効きますよぉ」
「…で・す・か・ら・私はお酒は飲みません」

こんな会話が延々続くと結構疲れるのである。勘弁してほしい…


高速道路無料化で綾部や福知山に気軽に行けることになる。

綾部に精進料理を出して下さる禅宗のお寺があると聞いて調べたら、HPを見つけた。
「ジャズを聴きながら、精進料理を…」ていうのがカッコいいです。いつか行ってみたいと思っている。

【自得寺 粒庵HP】http://www.ryuan.net/index.html



昨日、ある禅宗のお寺に出かけたら中宮寺弥勒菩薩を描いたポスターが貼ってあった。

弥勒菩薩というのは釈尊入滅後56億7千万年後に衆生を救済するといわれる仏様である。
弥勒菩薩という仏様は半跏思惟坐像というお姿が有名である。右手の指を頬に当て、片脚を前に垂らしておられる。

そのポスターにはおよそ次のようなことが書いてあった。
弥勒菩薩は結跏趺坐を解いて、正に衆生救済の為に立ち上がろうとしておられるのである…>

弥勒菩薩のこの姿勢は独特の優美なものだが、それをこのように解釈されるとは非常に斬新な印象を受けた。

このポスターを作られたのは先の花園大学学長で、先頃、妙心寺管長になられた河野大通師である。

妙心寺公式HP】http://www.myoshinji.or.jp/about/

仏様というとじっと座っておられるイメージがあるが、困っている人々を助けるために東奔西走されるのもまた仏様のもうひとつのお姿である。

超然たる心の落ち着きと、誰よりもエネルギッシュに現実に立ち向かってゆく気迫。
透徹した理観と誰よりも熱い情熱。
多分、そのどちらもが仏様の本当のお姿なのだろう。


【お知らせ】明日は泊りがけで外出致しますので更新はお休みいたします。
                               ぶろぐ坊 九拝

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