喫茶の名店?元祖メイド喫茶?
【お坊様のレストラン】
先日、若いお坊さん数人と話をしていたら、
「もし、お坊さんにならなかったら、どんな職業に就いていたか?」
という話になった。「研究者」とか「喫茶店のマスター」とか「教師」とか、中には「牧師」なんていうのもあった(笑)私も接客業が好きなので喫茶店のマスターはちょっと魅力的である。
面白いことにお坊さんにはコーヒーが好きという方が多い。
ウチの住職もたまに私がインスタントでないコーヒーを淹れると喜んで飲んでいる。
喫茶店に行くのが好きだというお坊さんが京都の喫茶店の名店のひとつとして「フランソア喫茶室」というお店を教えてくれた。
本日は京都で所用があったので、帰りに「フランソア喫茶室」に寄ってみることにした。
私は相当な無精者なのでどんなに良さそうなお店でも京都の辺地にあったら絶対に行かないが、フランソア喫茶室は河原町と四条の交差点から数分のところにあることが分かったのである。京都の繁華街のど真ん中である。
いろんなブロガーの方がこのお店について書いておられて、中には「元祖メイド喫茶」などと書いてあるのまである…
お店は四条に交差する西木屋町通りを下がったところにあった。
外観は予想以上に小さい…が、ドアを開ければ店内はかなりの広さ。京都に特有の「うなぎの寝床」である。
京都×昭和モダニズム
といったところだろうか。
BGMはクラッシック。携帯電話の使用や喫煙は禁止。
土曜の午後なので店内は混雑していた。
注文したのはコーヒーとレアチーズケーキである。
コーヒーはとてもまろやかで飲みやすい。
チーズケーキは塩味がしっかり甘さを引き締めていて、かなりの美味しさ。ソースはブルーベリーである。
店員さんはモスグリーンの清楚なワンピースを着ていて、丁寧に接客してくれる。
「メイド喫茶」のコスプレ感覚は全く無し。ひたすら正攻法のお店である。
何しろ昭和9年開業という歴史を持つお店である。80年近い歴史を持つ喫茶店というのもそう多くないはずである。昭和モダニズムといっても筋金入りである。
一点だけ問題なのは椅子が硬くて座り心地があまりよろしくないことであろうか。
もっともこれで椅子が快適なら長居してしまう客が続出だろう。
チーズケーキの塩味のようなものかもしれない。
【フランソア喫茶室】http://www.francois1934.com/
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