ピカチュウとの再開  腰痛を癒す野口整体


昨日、市内の真言宗のお寺に法要の打ち合わせに出かけた。




受付でご住職と話していると、奥様がニコニコしながら黄色い物体を持って来られた。



よく見ると、ピカチュウの形をした堤燈である…


最近、2回ほど西本仏壇に買い物に行った。
【関連記事】http://d.hatena.ne.jp/burogubou/20100712



店内で目玉親父とかドラえもんとかピカチュウの形をした堤燈を見つけて喜んでいたのだが、2回目に行ったときにピカチュウの堤燈は売り切れていた。一体誰が買ったものやら…とブログに書いたら、このご住職の一家が買われたのだと判明した。ご住職は時々、私のブログを読んで下さっていて、三人で大笑いになった。


昨日の腰痛の原因は子供を無理な姿勢で抱き上げたことによるものらしかった。
夕方になって、どんどん痛みがつのった。



翌日と翌々日(つまり今日と明日)は兼務している2カ寺で檀家さんや信者さんの奉仕作業がある。主に境内の草刈なのだが、こちらも高みの見物という訳にはいかないので、一緒に作業するが、この腰痛を抱えて2日続けて草刈か…と少し心配になった。

整体入門 (ちくま文庫)

整体入門 (ちくま文庫)


年に2回ほど腰痛が起こることがある。



私は腰痛になると「整体入門」という本を取り出して、そこに書かれている腰痛の治療を行う。


場合によるが、この方法で腰痛の痛みが半減することが多い。腰痛が軽くなると後は日にち薬で治るので全く重宝している。



今回もこの方法で痛みは7割くらい無くなったが、念のためそのまま休んだので、昨日はブログの更新はお休みさせて頂いた。


野口晴哉は整体の元祖といわれる治療家である。



野口晴哉の治療は医学、心理学、生態学、生理学、宗教などを総合した独自のものだが、何より野口自身の超絶的な治療能力は殆ど伝説と化している。



腰痛というと椎間板ヘルニア、すべり症、分離症などいろいろな分類があり、治療法があるが、野口の説く治療法は極めて簡易である。

いろいろと難しい治療法が行われているのだそうですが、私は相手に腹に息を吸い込ませてそれと押しあって、相手の息が吸いから吐きに移る瞬間に急に手を放す、それだけで歩けるようになります。
自分でも、息の吸い込み方、吐き方を工夫すればできます。
                  野口晴哉「整体入門」186p

自分自身のタイミングで「吸いから吐きに移る瞬間」を捉えるのは難しいが、10回ほどやっているとうまくタイミングが合うようである。



たまたま私自身の腰痛にこの方法は合っているだけかもしれないが、野口晴哉という至高の治療家の方法であるから試してみて損はないだろう。



このタイミングというのが曲者である。



<この病気にはこの薬を処方する>とか<この病にはこのツボを押す>といった対応ではなくて、泳いでいる魚を一瞬のうちに網にすくいあげるようなタイミングが問われるのである。



野口の持っている<機>とか<気>とか<間>を捉える力は人間離れしていたと言われる。



柔道をやっていた猛者と立会い、一瞬のうちに相手の腕を脱臼させてしまったとか、スリッパを履いて絨毯の上を歩き、絨毯の下の置いてある針の位置が分かったという。(のみならず自分の足の下にあるのが針の先端なのか、針の頭の部分なのかまで分かったという。)





WIKIのアニメーションの項に<一秒間に10コマ動く動画><一秒間に2コマ動く動画>という2つのアニメが対比されている。野口晴哉が前者なら一般人は後者である。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3


機(気)を捕らえることができる人間にとって、一般の人間の心や体というのはとてもゆっくり見えるのではないかという気がする。調子の良い打者は「ボールが止まって見える」と言われることを思い出す。


我々凡夫というのは<人に無い力>を羨ましいと思うのが常だが、果たしてそうだろうかと思うことがある。



常人を遥かに超えた感性はきっと常人より遥かに多くの傷心や悲しみや失望や苦しみを甘受したに違いない。


野口晴哉は不出世の治療家であるが、その人生にはきっといろんな深いものが隠れているにちがいないと感じている。



「人間というのは、意識以前の世界では、みんな一つなのだよ。」 野口晴哉



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