お盆へカウントダウン中

毎月、28日はお不動様の日である。

毎月28日は朝8時から本堂でささやかなお勤めをする。
本日の参拝者は暑さのせいか、いつもより少なく7、8人程。

まだ朝も早いというのに汗ばむほどの暑さである。
だが参拝の方は口々に「ここは涼しい」といわれる。

15分ほど前に本堂に仏飯とお茶をお供えに行き、帰ろうとする、信者さんの一人に呼び止められた。

毎月、簡単でいいので仏教について話をしてほしいとのこと。
これまでも毎月、お勤めの前に少し話をしていたのだが、どちらかと言えば雑談であった。

この不動さんの日に住職のお話を聞いたら、次回までの一月はご住職のことをずっと考えて過ごしますとのこと。
ぐっと来るような言い方だったので(笑)二つ返事で引き受けた。

が…始まるまで15分ほどしかない。慌てて庫裏に引き返すと、最近、パラ読みしている「密教の本」が置いてあったので、高速パラ読みで空海のところを読み直す。

本堂に戻って、今回は『「南無大師遍照金剛」とはどういう意味か』というテーマで10分ほどお話した。
法話自転車操業である…

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いよいよお寺にとってはお盆のカウントダウン。

ウチのように檀家さんの少ないお寺でも大変なのだから、大きなお寺はどれほど大変かと思うが、毎年、計画性がないのとやりたくないことは先延ばしにする性格が災いして、お盆の準備も自転車操業である…


そろそろ塔婆を書く時期である。

塔婆は墨書きなので失敗ができない。
墨を奇麗に消せる消しゴムみたいなのが発明されたらお坊さんが喜んで買うはずである。

塔婆の字を書いた後、脇に施主の名前を小さく書くのだが、この施主の名前を書き間違えたりするとかなり悔しい。


困ったことに田舎は同姓や類似の姓が多いのである。

特に類似の姓がややこしい。
「森本」と「森元」とか「桜田」と「櫻田」とかである。
先日も法事のために塔婆を書いて、最後に書いた施主の名前を書き間違えたことに気がついた。

仕方なく書き直して、法事に出かけたら、お墓に塔婆を立てる段になって、最初に書いたほうが正しいかったことがわかった。誰が悪いわけではないが、こういうのが一番悔しかったりする(笑)



一時間ほど前から雨が降り出した。

もう10日ほど酷暑に喘いでいたので、雨の音も、雨のにおいも、肌の上を滑る冷たい風も、全てが心地よい。

雨や風の音を聞いていると、身体の深いところが喜んでいるだけでなく、回りの自然も喜んでいるように感じる。
そして普段落ち着かない心が澄んでいくような感覚さえある。
ふと「南無甘露王如来」という言葉を思い出した。


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