少しだけ気持ちが逃避してます

今日も早朝から棚経に出かけ昼頃ようやく終わった。

後、数軒で本日の棚経も終わるという時に急にたちくらみがした。こんなことは初めてで、自分もそろそろ歳かな…と感じた。四捨五入すればもう50歳であることがひしひしと…

まだガンダムを卒業してないのに…

檀家さんの殆どは農家の方なので棚経に行くと農事に関すする話題が多い。
高齢化しているので、病気に関する話も多いのだが、一旦、病気の話になると収拾がつかなくなりそうなので病気の話はアンタッチャブルにして、天気の話くらいが無難である。
もっともたまに面白い話も聞く

急に肩が痛くなった檀家のＡ氏が病院で診察してもらうと、医師の診断は五十肩だった。診断を聞いたＡ氏は思わず

「私は85歳なんですけど」

と言ったそうである…

図説ブッダの道―偉大なる覚者の足跡とインド仏教の原風景 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)

少し気持ちが逃避モードに入っていて、ブックオフラインに何冊か本を注文してしまった。

ここ数カ月、初期仏教に関心がある。
お寺の息子に生まれてお寺＝日本仏教という環境にどっぷりつかっていると、仏教の出発点である初期仏教というのが眼を洗われるほど新鮮に見えてくるのである。
初期仏教だけを基準にして日本仏教を批判する輩も多いが、それも悪しき原理主義にしか思えない。
灼熱のインドを歩いて説法に向かわれたお釈迦様はどんなことを考えておられたのか…などと夢想したりするのも楽しい。

後一日で棚経も終わりである。

読経というのはいろんなやり方がある。
密教の場合は観想といってどのようなイメージを持つかというのが大きなポイントになる
棚経というのは観想のトレーニングになるし、また観想の実践の場ではないかと思うのだが、疲労困憊してくるとなかなか集中できなくなってくる。今日は観想に失敗して、帰ってくると立ち上がれないくらい気力がなくなっていた。とりあえず眠りたい。

外は少し雨が降っていて、雨音を聞きながら眠るのはとても気持ちよさそうである。

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