夏のしっぽはフルーツの香り

本日の5時でお盆の日程は全部終了。やれやれ…

お盆には殆どの宗派の寺院で施餓鬼法要が行われるが、本日は三カ寺の施餓鬼法要に参加した。
一番最後は私のいる山寺での施餓鬼法要だった。
とにかく蒸し暑くて、まるで暖房をいれたような熱気の中での法要になった。

参拝者も10人ほどで6本ほどの塔婆を供養した。ささやかな法要だった。
近年、酷暑が続いているので一度、この暑さを体験したら繰り返し参加したいとは思わないかもしれない。参加者が少ないのもむべなるかなである。

今年は棚経だけでなく、施餓鬼の準備も全て任されたのだが、やはり大変だった。
本日の法要の塔婆が書きあがったのが午前2時。塔婆には紙製の旗をつけるが、これをつけ終わったのが法要の始まる1時間前である。準備の手際が悪すぎる…
塔婆に書く戒名が良く分からない家が一軒あり、思いついて、夜中にお墓に見に行ったら、戒名板に問題の戒名が刻まれていてようやく塔婆を書くことができた。
他のお寺の施餓鬼法要に出仕した時も配られた次第(お経の順番を書いた紙)を控室に忘れて法要に出てしまったり、暑いのと疲労がたまっているのと忙しいのでただでさえ回転の悪い頭が一層働きが鈍っている気がする…


本山の同期生のツイッターを読んでいたら。「午後4時にお盆のお参り全て終了」という書き込みがあったので早速ねぎらいの言葉を返信した。
全国のお坊さんにとって夏とはお盆までではなだろうか。
お盆以降の夏というのは「夏のしっぽ」というか、おまけみたいなものではないかという気がする(笑)



山寺の施餓鬼は参加者も少ないし、塔婆も10本にも満たない。檀家さんの塔婆供養に至ってははゼロ。
もう少し施餓鬼の意義をきちんと説いて、施餓鬼に参加される檀家信徒の方や塔婆供養の数を増やさないと…というのが来年に向けての課題である。
施餓鬼というのは施食会とも言われるように沢山の食べ物をお供えする。一年で一番暑い時期なので沢山お供えした果物も悪くならないうちに食べないといけない。というわけで施餓鬼の後の山寺はしばらくフルーツ三昧なのである。

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