本日は処暑


先日、市川海老蔵氏が仏式(真言宗)で結婚式を挙げられた。
是非…

織田裕二氏にも仏式で結婚式を挙げて頂きたい。

真言宗は13世紀末に教義の違いから新義真言宗古義真言宗に分派した。
覚鑁(「かくばん」興教大師)を宗祖として仰ぐ新義真言宗は関東圏に多く。成田山などの大寺が有名。
海老蔵氏は新義の真言宗で挙式されたので、織田氏は是非、古義真言宗で上げて頂きたいところである。

本日は兼務している多禰寺というお寺に留守番に。
庫裏には妹夫婦が住んでいるが、キッチンで義弟と甥(小3)が作業中。
よく見ると『夏休みの宿題』である…
私も嫌いなことは先に延ばす性分で8月後半にはブルーになったものである。やはり血は争えない…

本日も37度を超す猛暑。

暦の上では処暑といって暑さが落ち着くはずなのだが。

多禰寺のある山は少し標高が高いので下界より3度は気温が低い。
本堂は広いせいか、気温の低い空気が残っていて、大戸をいくつか開けると山からの風が通って意外に気持ち良い。

猛暑のせいか参拝もまばら。
本堂前の寺務所で座を組んで座っていると、セミの声が溢れかえるようである。
湧水が引いてあるのだが連日の暑さで枯れかけている。僅かに滴った水音が微かに聞こえる。
その音に集中していると少しだけ心が澄んでいくのが感じられた。

留守番を終えた後、用事が出来て檀家さんのおられる村へ出かけた。
夕方でもまだ日が高いので、車で走っていると畑や田んぼで働いている人達を見かける。
この酷暑の中で営々と働く姿に頭が下がる思いがする。

真っ黒に日に焼けた檀家さんが麦わら帽をかぶって、手押し車を押しながら歩いていた。
一人暮らしをされている方なので少し気になって車を止めてちょっと挨拶した。
よく見るとはだけた作業着から見える肌も真黒に日焼けしている。この炎天下にどれだけ働いているのか少し心配になった。

用事を済ませて帰ろうとすると、先ほど挨拶した檀家氏は手押し車を押してまだ僅かしか歩いていなかった。かなり高齢なので本当にゆっくりゆっくり歩いている。


昔は農業をやっていれば最低の家計は成り立ったが、今は本当に厳しい時代になった。
その環境の中で大勢の高齢の方が昔ながらの方法で手間と時間をかけて農業を続けている。
大らかというか、不器用というか、或いは大賢に通じる道なのか…
高齢の方が農業をしている姿にその方の人柄や人生がにじみでていると感じることがある。
道元禅師が炎天下で働く老僧に諭された話を思い出した。

我が身を振り返るとまだまだ先を急ぎ、眼の出来事に振り回され、一喜一憂していることに気がついて恥ずかしくなることがある。


 ブログランキ

ング・にほんブログ村へ
にほんブログ村←丹後の山寺に住む副住職に応援のクリックをポチッとおねがいします(^人^)1クリックで1000番くらい全体の順位が変わりますので貴重な1票を宜しくお願いいたします!このブログの大半は個人的などーでもいい喜怒哀楽と雑事ですが、できればこのブログを通じて仏教やお寺というものに理解を深めて頂けたら…と思っております。ランキングの順位が上がるほどいろんな方に見ていただくチャンスが増えますので、ご協力頂ければ幸いに思います。合掌