シュウカイドウとトンボ

暦の上では初秋のはずだが酷暑の中にいる。

境内に1000株以上シュウウカイドウが散在している。
住職が最初3株ほどよ他所から持ち込んだのが始まりだが、土地に合ったとみえて、随分と増えた。
そのシュウカイドウが連日の酷暑で痛められている。
成長を止めたもの、葉の色が薄くなったもの、葉が茶色く変色したもの、長い茎をばったりと地面に倒したもの、完全に枯死したもの…晩秋には桃色の綺麗な花を楽しみにしていたのに、一体どれくらい残るだろうか。
少し心配になったので昨日の夕方はホースの届く限り水やりをした。

今日も水を遣るつもりだったのだが、京都から友人が来て逢いにいったので水やりは明日に延期である。
本山に居た頃の同期生が松尾寺にお参りに来ていると連絡があったので、門前の流々亭という素敵なお茶屋さんで待ち合わせて歓談した。

松尾寺は舞鶴市街のはずれの青葉山という山の中腹にある。国道を外れて青葉山に続く道を車で走っていると、赤とんぼの群れが車の前面からやってきた。フロントガラスにぶつかるような勢いで群れは通り過ぎていった。
こんなに沢山の赤とんぼを観たのは久しぶりだったので少し嬉しかった。

松尾寺に上ると下界より3度ほど涼しい感じがした。
流々亭の座敷でお茶を頂いている時も座敷越しにたくさんのトンボが見られた。
子供の頃は煩いほど飛んでいたトンボがめっきり姿を消した。いつも残念に思っていたので嬉しくなった。
松尾寺の周辺は過疎が進んでいるが、自然は豊かに残されている。トンボには生息しやすい環境なのだろう。

昨日は僅かに15分ほど通り雨があったが、本格的な雨は当分望むべくもない。
今年は畑の作物はひどくできが悪いようである。ただ米作はまずまずとのことで少し安心である。
酷暑や冷夏といった気候の大きな変動に逢うと人間が無力であると感じずにはいられない。




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