誰にもわからない話 〜毎日紙「風知草」〜

【のんびりしてられない日記】

しばらく前にHPを少々更新致しました。
ご笑覧頂ければ幸いです。
http://ujimaccya69.hp.infoseek.co.jp/             


朝、飼い犬のコーギー犬を散歩に連れて出かけた妻が、帰ってくるなり
「蜂の大群を見つけたから見に行かない?」
と誘う。私は木の幹に数十匹の蜂が止まっているのを想像していたのだが、違った。

樹齢数百年はあろうかというもみじの梢にバケツ2杯くらいの小型の蜂の塊ができている。
木のそばに近寄るとものすごい羽音が頭上から聞こえる。少し唖然としてしまった。



夕方、今度は私が犬の散歩に出かけると、朝方2つだった蜂の塊がひとつに合体しているではないか。
一体なんだったのだろうか…ちょっと不思議な光景だった。




今日は数カ月ぶりに地元の図書館に出かけた。
山寺では産経と京都新聞を購読している。
たまに他紙を読むのも悪くないと思って、少しいろんな新聞を読んでみた。


ところで産経紙を右寄りだと思っている方が多いが、違うと思う。
朝日新聞に代表されるようにメディア全体が気持ち悪いくらい左よりになっているので比較的中道の産経が相対的に右寄りに見えるのである。
地方紙の偏向もひどい。
京都新聞などはその典型である。
ではなぜ京都新聞を購読するかといえば、偏向の仕方を見定めて悪口を言うために購読しているのである(笑)

私自身、京都新聞のような論調を是としていた時期があった。
国政や大企業の不正を暴き、難じるのが鋭い記事だと思っていた。
だが今感じるのは、確かに権力や企業のの暴走や腐敗を監視する必要はあるが、一番警戒し、恐れなければならないのは他国の政治であり資本であるということだ。

北朝鮮は言うに及ばずだが、米国、中国、韓国、ロシアなど各国による領土の占拠、内政への干渉、資源の略奪、史実の捏造…
日本という国がどれだけ不利益に甘んじ、貶められ続けてきたかということはもう少し自覚されてもいいのではないかと思っている。


今回、出色だったのは毎日新聞の「風知草」というコラム。
『「友愛政局」への疑問』という一文が素敵でした。
山田孝男 毎週月曜掲載)
なかなかスピリットの効いたいい文章です。是非読んでみてください。

図書館は気分転換にはうってつけの場所である。いろんな情報も集めることができる。静かで涼しい…いいことずくめである。みなさんもたまには地元の図書館を訪れてみられてはいかがだろうか?


       「友愛政局」への疑問(<「風知草」)

 私にはわからない。鳩山由紀夫が。民主党代表選は菅直人支持と明かした2日後に「小沢先生を応援することこそ大義」と言ってのける感覚が。
 私にはわからない。鳩山は政治とカネをめぐる国民世論の不信に応え、小沢一郎幹事長を道連れに首相を辞めた。それから85日後に、「小沢首相」づくりの先頭に立つという神経が、私にはわからない。
 鳩山は首相在任中、普天間飛行場移設をめぐる場当たり的な発言で混乱を招いた。外交関係を傷つけさえした。それなのに性懲りもなく、外交使節として訪中、訪露を重ねている。テレビカメラを引き寄せ、代表選についてしゃべり続けている。そのケジメなき漂流を、私は受け入れられない。
 モスクワで記者団に囲まれた鳩山は、小沢支持に傾いた理由について聞かれ、「私は小沢氏に総理にまで導いていただいた。ご恩返しをすべきだ」と語ったという(27日)。
 どう読んでも、おかしい。鳩山個人の栄達、鳩山と小沢の貸し借り、民主党のサバイバルが優先され、国政は二の次、三の次になっている。
      ◇
 小沢出馬表明に至る経過は以下の通りである。
 19日、軽井沢の鳩山別荘に現れた小沢が、24日、ホテルニューオータニ東京のバーで鳩山と話し込んだ。25日、小沢の意を受けた鳩山が首相官邸に乗り込んで菅に人事刷新を迫ったものの、菅は拒否。26日、小沢は再び鳩山と会って「小沢支持」の言質を取りつけ、すぐさま出馬表明に踏み切った。
 鳩山を介して小沢が求めた人事は「仙谷由人官房長官(反小沢の急先鋒(せんぽう))更迭」「小沢幹事長」「鳩山外相」などだと報じられている。真偽はいずれはっきりするだろうが、どれもありそうな話である。
 小沢とそのグループの独走ではなく、全党的な支持があると見せるうえで、鳩山の取り込みは有効だった。さすがは百戦錬磨の政局職人、あざやかな手際というほかはない。
 先週の半ばまで、小沢は出馬しないという見方が優勢だった。だが、週末には有力首相候補になっていた。なればなったでマスコミはレース予測に忙しいが、根本の異常さを問い直さないわけにはいかない。
 小沢は、政治資金規正法違反で秘書が逮捕・起訴され、自らも今後の検察審査会の議決によっては強制起訴されるという身だ。小沢が巨額の政治資金を強圧的に集めていた実態は報道や検察の立証により明らかで、そこに不信の根がある。
 参院選前は、ごもっともと引き下がった小沢が、選挙終了を待って反撃に出た。訴追を免れるために首相をめざしているという解説もある。首相と国務大臣は、首相自ら同意しない限り訴追されない。かつて小沢の盟友だった渡部恒三(元衆院副議長)はテレビに出て公然とそれを言っている。
 異様な風景だが、当の小沢は何も語らない。小沢擁立派は「小沢首相」こそ救国の希望だという。本当にそうか。これまでも、小沢は鳩山と組んで政治を動かしてきた。同じゲームの続編がまた始まったというだけのことではないのか。
 鳩山の果てしないおしゃべり。小沢の底知れぬ胸中。菅の作り笑いと及び腰。指導的な立場にある政治家が互いにぶつかり合い、切磋琢磨(せっさたくま)し、新しい政治が生まれていくという予感がどこにもない。(敬称略)(毎週月曜日掲載)




小沢さんの剛腕が米国や中国を手玉にとれるだけのものなら、私は小沢さんに国政を委ねてもいいと思っている。

だが、小沢氏が数百人の議員をつれて大挙して中国詣でをしたあの時の小沢さんは小さく見えた。
そして中国という国の底知れない懐の深さに戦慄に近い感情を抱かずにはいられなかった。
国政はいよいよ混迷を深めている。一体出口はあるのだろうか…

ちなみに風知草というのはイネ科の植物でガーデニングの世界では良く知られているという。

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