「名作ホスピタル」の「機動戦士ガンダム」に喝っ！

子供の成長祈願に伊勢神宮に行くことを思いついた。

というわけで暫く山寺を留守にして伊勢方面に旅行した。慣れない車の運転で危ない目にもあったが、無事帰山できた。
というわけでブログは少しお休みを頂いた。留守中に当ブログをご訪問下さった皆様にお礼を申し上げます。

本日は彼岸の入り。

残暑とはいえ少し蒸し暑い。
西国観音霊場の29番札所である松尾寺にて彼岸のお勤めに出仕した。
これから中日まで松尾寺に出仕する。

歳をとったせいか子供の頃のことを思い出すことがある。
子供の頃、現在の私の年齢というのは遥かに大人だったように思うが、実は思考内容も行動パターンもあんまり変わっていない気がする（笑）

先日、ふと小学校の国語の教科書に載っていた話を出した。
タイトルは確か「みかんの木の寺」。

いたずら小僧達がお寺にあるミカンの木からミカンを盗もうとするが和尚さんにみつかりいつも失敗していた。ところがある日、出かけると和尚さんは不在で、ミカンの木はすべて実が取られた後だった。がっかりする子供達。だがよく見ると大きなカゴ一杯のみかんがおいてあって「みんなでおあがり」というメッセージが添えられていた…

確か、そんな話だったがなんだか無性に懐かしくおもいだされた。

子供の頃、この話を読んでいた自分がいつの間にか大人になり、「和尚さん」と呼ばれる立場になった。そのことになんとなく不思議を覚える。
厳しくて、恐くて、でも優しい、そんな大人になりたいものである。

もういちど読む山川日本史

もういちど読む山川世界史

教科書と言えば、最近、山川出版の歴史教科書が再販されてベストセラーになった。

正直言って読む気はしない。私が受験生の頃から山川出版の教科書は定評があったが、私には全く面白くなかったし、歴史の偏差値もとても低かった。歴史が面白くなかったのがこの教科書のせいとは言わないが…

浪人してから読んで眼から鱗が落ちた気がしたのが東大出版会の「西洋史概説」。
平明な記述、細やかな分析、概論することの真髄を教えてくれる一冊である。

西洋史概説 第4版

少々話題は変わる。

教育テレビのテレビホスピタルで「機動戦士ガンダム」が取り上げられるというので友人宅で観たら、ちょっとがっかり。なんとサブキャラのブライト・ノア艦長が取り上げられていた。

中学三年の頃、「機動戦士ガンダム」が放映され、夢中になった。
この作品に込められたメッセージに今でも熱くなることがある。
「機動戦士ガンダム」は私にとってもうひとつの教科書なのである。

ブライト艦長は激務で倒れるのだが、「名作ホスピタル」ではブライト艦長を「適応障害」とみなして、認知療法の話とかしていたが、ものすごくピンとがずれた印象。鈴置洋孝さんが草場の陰で苦笑いしているのではという内容。

作品からどんな教訓を引き出すことも自由だが、ちょうど国語の時間に文学作品を取り上げて、「この時の登場人物の気持ちを考えましょう」とか細々とした設問を延々繰り返して
活き活きした読後感が死んでしまうそんな感じである。

気持ちがウツウツしたら「認知療法」が悪いとは言わないが、3日くらい徹夜して「機動戦士ガンダム」のDVDを全巻観たらいい。そういうどうでもいいことへの情熱が案外元気の元になったりするのである。

日本経済が厳しくなって、いろんな職場で仕事がどんどんキツくなっている気がする。本当に大変だとは思うが＜自分これが好きだ＞とか＜自分はこれが楽しい＞という素直な感情を大切にしてがんばって頂きたいと思う。

というわけで、

「機動戦士ガンダム」をあんまりよくわかっていないNHK教育と「名作ホスピタル」のあんまりな内容に喝っ！

ついでに…

いい歳していまだに「ガンダム」で盛り上がっている自分にも喝っ！…

　
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